自分の意思で判断し、その実現に向かって自ら積極的に行動する姿勢を持った、主体者意識の強いタイプである。また、変化・変革を前向きに捉える姿勢もみられる。一方で相手に合わせたり、周囲に配慮することよりは、ひとりで行動しようとする傾向が強くみられる。創造的思考性においては、事実をもとに客観的に全体をみつめ、整理しながら正確に物事を進めていこうとする姿勢がみられる。コミュニケーションにおいては自分の考え方や提案を論理的に伝える姿勢が強く、筋道を立てて説明したり、わかりやすく文章に表すことができる。ただ、相手を尊重するために、相手の気持ちや感情を正しく感じ取ったり、要望や期待を受け入れていくことは苦手である。エネルギー量においては、野心的で、覇気や意気込みに溢れ、望みを高く持って物事に取り組む傾向がみられる。その一方、上昇志向がやや低く、競争心を持って取り組む傾向はあまり感じられない。仕事の負荷量へのストレス耐性はやや高く、責任ある仕事を任されたり、過剰な業務量などにあまりストレスを感じることなく、仕事に取り組むことができる。ただ、評価・評判に対するストレス耐性がやや弱く、他者から自分がどのように評価されているかが気になってしまい、ストレスをためやすい傾向にある。キャリアについては、自らが中心となって、様々な人の力を結集して成長を生み出していくことや、その成果にも責任を負い、組織の期待に応えることを指向している。一方、特定の分野で自分の能力やスキルを成長させ、活用させることで組織に貢献することはあまり指向していない。
何かを創りあげる際の思考傾向をみています。新たな商品やサービスを創造するためには、拡散思考と収束思考の両方の思考性が必要になります。
項目名 | 偏差値 | 定義 |
各項目のレベル
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発想性 (拡散思考性) | 51 |
新しいアイデアを考え付き、 拡散させる |
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論理性 (収束思考性) | 57 |
現状に満足せず、 変化・変革を好む |
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会社や組織で円滑な人間関係を築くための基礎にあたる力をみています。
項目名 | 偏差値 | 定義 |
各項目のレベル
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意思伝達力 | 62 | 自分の考えをしっかり伝えることができる |
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論理的表現力 | 67 | 筋道立てて説明したり文章にできる |
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好感表現力 | 40 | 感じの良さを意図的に表現できる |
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対人調和力 | 37 | 相手の意図や感情を理解し、配慮できる |
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様々な活動を支える基礎的なパワーをみています。社会が豊かになると低下傾向になります。
項目名 | 偏差値 | 定義 |
各項目のレベル
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行動性 | 55 | 考えるよりも行動が先 |
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競争性 | 43 | 相手に勝つことにこだわる |
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野心性 | 57 | 成りあがろうとする気持ちが強い |
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決断性 | 55 | 決断が速い |
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様々な活動を支える基礎的なパワーをみています。社会が豊かになると低下傾向になります。
項目名 | 偏差値 |
各項目のレベル
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人付き合い | 41 |
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仕事の負荷量 | 53 |
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理想と現実とのギャップ | 48 |
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評価・評判 | 38 |
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同職種における職務内容が多様化していることから、従来の職種適性ではなく職務適性をみています。
職務 | 低 適性レベル 高 |
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多くの人と接しサービスする |
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他者と連携・協調していく |
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専門性を身につけ活かす |
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正確かつ着実に進める |
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新しいアイデアを生み出す |
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知識を深め探究していく |
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自分の判断で自律的に進める |
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基本に従い定型的に進める |
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迅速に判断して進める |
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合理的に物事を進める |
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ITパスポートという資格を持ち、授業でJavascriptというプログラミング言語を触った程度なのに、ある程度ITには強いと自負し、「そのスキルを活かしたい」と思い、『ITものづくり教室(LITALICOワンダー)』のインターンに応募しました。(当時大学1年生)
この教室(以下、LITALICOワンダー)は、小学生から高校生を対象として、【ゲーム・アプリ・ロボット・デジタルファブリケーション】などのITものづくりを通して、子ども達がワクワクしながら成長していくような教室でした。
しかし、働き始めて気付きました。
「自分には実践的なスキルが何一つない」ということに。
それどころか、それまでに身につけた知識などは全くと言っていいほど、役に立ちませんでした。また、子どもや大人の方々と喋る経験も少なく、どうコミュニケーションを取ればいいかもはじめはわからず、本当に無力さを感じました。
ロボットコースでは、レゴを使って子どもたちの好きな動物や機械などを組み立て、プログラムで動かします。
そんなITスキルが何もなかった僕は、現在大学4年生になり、一人のエンジニアとして成長しました。実際に、スマホアプリやウェブサイトなどを個人で10本ほどリリースしたり、フリーランスとして仕事をもらったりすることもできるようになりました。
具体的に成長できたスキルは以下の通りです。
>> 技術面
- 「プログラミング」(ゲーム / アプリ / ウェブ / 機械学習)
- ロボット(組み立て / 機械制御)
- デジタルファブリケーション(3Dプリンター、3Dデザイン)
>> マネジメント面
- 計画、創作、改善、アウトプットの「ものづくりサイクル」の手技
- タイムマネジメント
- 人のモチベーションの分析
>> コミュニケーション面
- 人との信頼関係の築き方
- 相手の本質的な意図などを汲み取る力
- どんな人にとってもわかりやすい「ユニバーサルな伝え方」
社会人の方々と比べたら、まだまだ未熟なことも多いですが、ここまでの成長は「自分の力ではなく、このLITALICOワンダーのインターンを通じて成長できた」と本気で思っています。
では、このような成長はどのような環境下で生まれたのでしょうか?
メンター(インターン生)の友達とカフェでものづくりをしていた時の様子。
成長できた理由として、次の『3つの環境』があったと考えました。
① 多様な子どもたちと「ものづくり」をできる環境
LITALICOワンダーには、本当に色々な子どもたちが集まり、ものづくりをします。小学生から高校生までいれば、おとなしい子や元気な子もいます。時には、目の不自由な子もいれば、じっとするのが苦手な子もいて、多様な子どもたちが集まります。
また、子どもたち一人一人の興味も違います。FPSのゲームを作りたい子もいれば、かわいい動物の育成ゲームを作りたい子もいます。もちろんゲームだけではなく、自分の好きなスポーツについてホームページを作りたい子もいれば、チャットアプリを作りたい子もいます。
LITALICOワンダーでは、一人一人に合わせたカリキュラムを"オーダーメイド"で創り、メンター(インターン生)がサポートしていきます。そのため、メンターの仕事は、プログラミングのサポートだけではなく、子どもたちと信頼関係を築いたり、子どもたちの好きなことをヒアリングしたり、どうしたら子どもがワクワクできるか / 成長できるかを考えたりするなど、とても頭を使う仕事でした。
このような環境こそが僕を成長させてくれた最も大きな理由だと考えました。
多様なものづくりにフルスタックで触れることで「幅広いプログラミングの知識と経験」を、多様な子どもとその親御さんとコミュニケーションをとることで「聴く力と伝える力」を身につけることができたと思います。
現在も、子どもたちの新しい挑戦に携わることで、毎日新しい成長に出会うことができています。同時に、自分がまだまだ未熟なことも実感します(笑)
② 社員さんに「相談」できる環境
LITALICOワンダーには、本当になんでも相談できる優しい社員さんが多く、これまで何度も相談させて頂きました。やはり、教育は一筋縄ではいかなく、悩むときが必ずあります。そんな時に、社員さんはいつでも本気で向き合ってくれますし、メンターのこともしっかりと気遣ってくれます。
このようなサポート体制があるからこそ、大変な仕事である中で、2年以上もインターンを続けることができ、成長できたと思います。
③ 個性的なメンターと「助け合える」環境
情報学、デザイン学、ロケット工学、教育学、法学など、様々な専攻を持つメンターがLITALICOワンダーにはいます。
そのため、LITALICOワンダーに来なければおそらく一生吸収することのできなかった知識をもらったり、それぞれの専攻業界におけるトレンドの技術などに触れたりすることができます。
そんな仲間たちはみんな個性をもち、得意なことと苦手なことがあります。そのため、LITALICOワンダーでは、お互いの苦手な部分を補い合ったり、得意なスキルをシェアし合ったりして助け合っています。
休みの日には、集まりたい人たちでハッカソン(短時間でものづくりをする企画)をしたり、自分のスキルを共有するワークショップを行ったりしています。
このような多様な人たちが集まるコミュニティにおいて、自分はより一層幅広く成長できたと思います。
川崎教室のメンバー。本当に尊敬できる先輩から、社員さんにいつも支えられて働いています。
「自分の世界観を広げる経験」だと考えています。
このインターンを始める前は本当に自分の世界は狭く、そもそもの自分の実力も測ることさえできませんでした。しかし、「IT教育」という世界に飛び込み、多様な子ども、親御さん、大学生の仲間、社員さんと出会い、世界観がぐっと広がりました。
もしもこのインターンを始めていなければ、大学という狭いコミュニティの中だけで知識を吸収し、実践的なスキルもあまり身につけられていなかったと思います。おそらく社会人になったり、他のインターンに参加したりすることで、同じように実践的な知識は身につけられるかもしれませんが、LITALICOワンダーからこれまでもらった恩恵はおそらくここでしか得られなかった一生価値のある経験だと本気で思います。
新しいことに挑戦することは子どもも大人も、勇気が必要なものです。しかし、そのきっかけさえ作り、真面目に向き合い続ければ、必ず自分の成長に繫がると僕は思います。
このストーリーを読み、新しい挑戦に踏み出してくれる人が一人でもいたら、筆者としては本当に嬉しいです。
メンター卒業式の写真。卒業するメンターを華やかにお祝いする、笑いあり、涙ありの会です。
大学1年生から現在までLITALICOワンダーでメンターとして、活動しています。大学では、脳神経科学を専攻しており、脳卒中の患者さんのためのリハビリの研究を行っています。 また、研究と並行して、クリエイターとしてのものづくり活動も日々行っています。(https://www.umi-mori.jp)