私は大学までアルバイトの経験が全くなく、最初に始めたアルバイトが飲食チェーン店でした。
飲食チェーンでは、毎回やることが同じでお客様との触れ合いという点でもあまりやりがいを感じることができずにいました。
バイトがだらだらと続く大学生活が1年経とうとしたころ、大学で就職活動のセミナーがあり、そこで自分が持つ魅力が何かと考えたのですが、なにも浮かびませんでした。
このままではいけないと感じた私は、飲食チェーンでのバイトをやめ、自分に足りない部分は何だろうと考えたときに、コミュニケーション力と相手の立場になって考えるという能力が足りていないなと感じたので、その両方を克服できるこの仕事を選ばせていただきました。
今は、ダイソンの販売員として仕事をさせていただいていますが、この仕事をして身についたスキルは、コミュニケーション力です。お客さんと話すことがメインの仕事になるので自然とこの力はついていきます。
ただ、コミュニケーション能力といっても、ただ人と話すことができるだけというコミュニケーション能力ではありません。
相手の表情や性別や年齢や性格などを話しているうちに理解し、相手の話しやすい環境を徐々に作っていくというより高度なコミュニケーション力を身に着けることができます。
仕事は楽しくないものと大学1年生の時は考えていましたが、この仕事を始めてからは、お客様と話すことが楽しく、満足して購入してもらったときは1番のやりがいを感じることができます。
やはり、お客様を1番に考えるということがこのスキルを身に着ける上で一番大事なことだと思います。
自分の好き勝手に商品の紹介をしてしまうとお客さんは、自社の商品を売りたいからこんなに強引に来るのだと感じて逃げてしまいます。
ただ、お客さんの掃除機に対する悩み事や要望を聞きながら説明をすることで、納得してご購入していただくことができます。このようにお客さんにどう接することが一番良いのかというのを考えることで、自然とコミュニケーション力や傾聴力はついていきます。
これまでお客さんと話すような仕事をしたことがないような人は一度体験していただければ、仕事への価値観や仕事が楽しく感じられるようになると思います。
これまでは、自分の立てたエリアで一番の販売員になるという目標に向かい一生懸命尽力してきました。
しかし、まだ納得のいく結果をきちんとは残せていないので、この目標ももちろんこれからも目指していきますが、それ以外に個人的には、このスキルを活かして活躍できるような就職活動をすることと、自分が経験したこの貴重な経験を、前までの自分のように何も考えずにバイトをしている人や、どんなことをすればよいかわからない人などに伝えていく活動をしていきたいと考えています。
大きな挑戦としては、日本人だけに視野を狭めるのではなく、海外の人の価値観や異文化に触れ、より自己成長につなげるために短期留学にも挑戦したいなと考えています。
ビーモーション株式会社でダイソンの販売員をしている大学3年生の笠原星太です。