【「マイクロモビリティ」で未来をつくる】
「駅前に全てがあって、駅から離れると何もない」という感覚に、私たちは慣れすぎています。
駅から徒歩20分、バス10分といった場所は不便ですが、実際問題として住宅地の多くは駅から離れた場所にあります。
この不便さは、今後都市部の過密化に伴ってさらに深刻になっていきます。具体的に言うと、日本の人口が大幅に減っていく中、実は東京などの大都市で人は増えています。先人たちが日本の至る都市間に電車というインフラを発達させたからこそ、今後はそれに加え「駅からその先」の移動手段が必要なのです。
一方で地方における深刻な課題の一つは、「ご高齢者のアシがない」ことです。地方では「近くのコンビニ」といえど1kmや2km離れているので普通は車で移動します。歩くと30分かかる距離も車ならたった5分です。ところが、ご高齢者になると、様々な事情で車に乗れなくなることがあります。電動シニアカーは値段が高価ですし、最大時速が6kmですから、車の代わりにはなり得ません。
これらの過疎化といった社会課題は、Luupを創業してから話をしてきた数十の市区町村に共通していました。驚くことに、すべての自治体が交通インフラの将来に似たような課題を抱えていたのです。
このまま行くと日本の人口の3分の1はご高齢者になります。その場合、運転手不足やオンデマンドバスの不採算などにより、交通インフラが維持できない農村のほとんどでは人々が従来通り生活することが難しくなります。
この交通インフラ不足を解消するため、LUUPは「マイクロモビリティ」で未来を作りたいのです。そこに最先端の技術を取り入れ「電動」にすることで、安全性の向上、環境、移動の利便性にも配慮した本当の解決策になると考えています。
ここでご高齢者のお話をあえてさせていただいたのは、Luupが電動マイクロモビリティを推し進めている理由が、「気楽に移動できたら楽しい」といった感覚だけではなく、今後より深刻化する社会課題の解決につながると信じているからなのです。
現在は、キックボードタイプや四輪タイプなど、ご高齢者にも利用してもらう前提で複数の機体を開発しています。そして、数年後には「電動・小型・一人乗り」のユニバーサルな1つの機体に集約したいという未来像を持っています。
【「街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる」というミッション】
「いかに早く、これからの日本に必要な新しい交通インフラをつくるか」が、私たちがLuupで実現したい全てです。
LUUPは利用者だけでなく、街中の全ての人から街の一部として必要とされるようなインフラとなることを目指します。 社員や自分の子供が当たり前のように電動マイクロモビリティで移動し、まさかそれが数年前にベンチャーによって作られたとは誰も考えもしない。そんな未来を実現するために、今後ともLuupチーム一同全力で取り組んで参ります。
現在は、キックボードタイプや四輪タイプなど、ご高齢者にも利用してもらう前提で複数の機体を開発しています。そして、数年後には「電動・小型・一人乗り」のユニバーサルな1つの機体に集約したいという未来像を持っています。