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史上初の快挙!現役東大生が「CEDEC AWARD」最優秀賞受賞。ユビキタスエンターテインメントで働く伏見遼平さんにインタビュー!

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史上初の快挙!現役東大生が「CEDEC AWARD」最優秀賞受賞。ユビキタスエンターテインメントで働く伏見遼平さんにインタビュー! 2012年8月に開催された日本最大のゲーム開発者向けのカンファレンス「CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)」で、株式会社ユビキタスエンターティンメントの学生チームが中心となって開発した「enchant.js(エンチャント・ジェイエス)」が「CEDEC AWARD ネットワーク部門」で最優秀賞を受賞しました。

ゲーム開発者によるカンファレンスであるCEDECでは、ゲーム開発者の技術力の向上・交流、業界の発展を目的にしています。

ゲーム開発者の投票による選考が特徴である「CEDEC AWARD」は、いわばゲーム開発のプロによる、ゲーム開発のプロのためのアワードです。

過去に学生が受賞したのは初で、ネットワーク部門の過去最優秀賞作は、「ニコニコ動画」、「セカイカメラ」、「Amazon EC2/S3」と、それらに並んで受賞した「enchant.js」は大きな注目を集めています。

今回はこの「enchant.js」のプロジェクトリーダーであり、現役大学生の伏見さんにCEDEC AWARD最優秀賞について、「enchant.js」やインターンでの働き方について、お話を伺いました。

CEDEC AWARDの受賞おめでとうございます!
受賞の感想、受賞後の反響について教えてください。



まさか受賞するとは思ってなかったです!

ノミネートされた時はとても嬉しかったのですが、そうそうたる面々の中に自分が入ってしまったなとも思いました。普段、遊んでいるようなゲームがノミネートされている中で、自分たちの作ったプロダクトが評価されたというのが嬉しかったですね。

CEDECの受賞後には取材やお問い合わせ、勉強会の依頼も多くきていますが、あまり「CEDECで最優秀賞を獲った」という実感はまだありませんね。

ただ、enchant.jsの知名度が上がるにつれて、大きなメーカーからの要望がくるようにもなりました。日々バージョンアップを重ねたりと、スピードは速すぎるような感じです。色々と巻き込んだプロジェクトが動いていて、今がとても面白いですね!

恐縮ですが、「enchant.js」の概要について教えていただいてもよろしいでしょうか。



enchant.jsはJavaScriptとHTML5を使ったゲームを簡単に作れるフレームワークです。開発がスタートしたのは2011年ですが、すでに世界で最も多く利用されているHTML5ゲームエンジンです。

enchant.js開発のきっかけは、アマチュアの人でも簡単にゲームを作れるようなツールがあればいいな、という考えからでした。「(ゲーム)プログラミングって難しそうだな」って思われていますよね。

それは、今はゲームが高度化してプログラミングのハードルが高くなっているのも原因の1つなのではないかと感じていました。実際にいまPS3やDSでゲームを遊んで、「こんなゲーム作ってみたい」「作れるかも」とは思えないですよね。

でも、昔のファミコンの時代は今よりもっと簡単にゲームが作れて、実際にアマチュアのプログラマーのシーンが盛り上がっていたという事を知ったんです。

例えば、任天堂がファミコンに接続して使用する「ファミリーベーシック」というゲームプログラミングの機器を販売していたり、雑誌にコードが載っていて、それを見て読者が自分でゲームを自作したりということがあったらしいんですね。

当時のように、アマチュアのゲーム開発者のシーンを盛り上げたいという発想が、enchant.jsのスタートです。実は、ネタは当社代表の清水が出して、それを当社では少年プログラマーと呼ばれている役職の学生インターンが開発しました。

enchant.js の開発チームは、私を含む3人の学生メンバーでした。私は9leapの開発を並行で行い、enchant.jsは他の学生が開発したコアを元に、機能を拡張する役割を担当しました。今でも開発メンバーは学生メンバーが中心です。

丁寧にありがとうございます。伏見さんは現役の東京大学の学部生なのですよね。UEIでインターンするようになった経緯、また、今までにどういった取り組みをされていらっしゃったのですか?




最初に清水のブログを見つけて、面白そうだったので清水にインタビューを申し込んだんです。そのインタビュー中になぜかリクルーティングされて、インターンすることになりました。「本当に好きな人は普通のIT企業に行っても面白くないよ」という様なことをいろいろと言われて、UEIで働いてみたいなと思ったんですね。

実は入社当初は企画職で働いていました。後々、プログラミングできるということが周りにバレたので、それからはプログラマーとして働いています。

インターンのシフトはきっちりと決まってはいなく、自由に来て研究開発するイメージです。昼までは学校、夕方から夜までという働き方の人も多いですよ。
研究開発以外にも、海外の技術系のコンテンツを紹介したり、ライターとして記事を書く仕事を担当している人もいます。また、夏休みの時にだけ来る人もいます。筑波大の坂口君というのですが、彼はすご腕のプログラマーで、高校生の時からインターンしています。

主に自分たちで自由にテーマを設定して、開発していきます。「HAPPYになれればいいよ」「面白そうだったらいいよ」とか、そんな感じなので本当に自由ですよね。清水がネタを出してくれることもあります。今で言うfacebookメッセージのような、メールに変わるコミュニケーションツールを開発していたりもしました。UEIはプロジェクトの進むスピードが速いのが面白いところですね。

また、クライアントワークの受託案件も開発しました。いくつかありますが、有名なゲームだと、ねこのトロというキャラクターが人気のPS VITAの「みんなといっしょ」というゲームのネットワークサーバの開発を担当しました。当時は休学中だったこともあって、UEIの契約社員ということでSCEにも打ち合わせに行きましたね。むこうの人からは「すいぶん若い人が来たな」とも言われました。大きなプロダクトのネットワーク機能だったので刺激的でしたね。やっぱり、リリース前後の一週間はずっと待機状態で、何時でも対応できるようにしていましたよ。

また、私が開発したわけではないですが、NTTドコモのスマートフォン向けオリジナルユーザインターフェースである「docomo Palette UI」に組み込まれているモジュールの開発を担当したのは当時高校三年生のインターン生でした。UEIではクライアントワークに学生のインターンがたずさわるということもあります。

僕たちは研究開発をしながら、仕事に活かせるものを仕事に組み込んで進んでいくというスタイルです。仕事とはいえ、「面白いものを創ることが会社としても大切になってくる」それを間近で見られることが楽しいですね。

清水社長のブログにも掲載されていますが、受賞理由に「enchant.jsそのものではなくそれを中心とした活動全体」とありますよね。




enchant.jsの他にも9leapというサービスを展開しています。9leapは開発したゲームを投稿する場所で、ゲーム開発者向けのYouTubeやニコニコ動画、Pixivのようなものとイメージしてもらうのが分かりやすいと思います。

すでに9leapには1,000本以上のゲームが投稿していただいておりHTML5のゲームがおそらく世界で一番たくさん投稿されているコミュニティになりました。

そこから、ゲーム開発者のコミュニティができて、アマチュアゲームのシーンが盛り上がって欲しいですね。
9leapでは1年に2回ゲームコンテストをしていて、私も審査のお手伝いをしています。

最近のenchant.js関連の動きですごく嬉しいのが、中学や高校の学校教育でプログラミングの授業をする際にenchant.jsを使ってみたいというお話があったり、文化系の部活動の大会でenchant.jsでのプログラミング大会が始まったりというのですね。

また、enchant.jsへの企業からの問い合わせも多くなって、講演を開いたり、海外のゲームカンファレンスのセッションに社員が出たりもしています。

僕らが、ゲームの開発をするということも、もちろんありますよ。たくさんゲームを作っていく中でゲームのコアになるようなコードを作れればというのもありますね。

enchant.js 開発の前は、アメリカ出張の飛行機に乗っている間に清水と一緒にそれぞれ10本近くゲームを作ったりしました。

「一億総プログラマー」「プログラマーがモテる」という世界を実現することが目標なんですよ。

ピアノを習っている子供がいるのは普通ですよね。その子がプロになりたいと思っているわけではないと思うんです。

でも、子どもの時から趣味がプログラミングだと、周りから「将来はプログラマーだね」って言われてしまうんですよ。ひとつの趣味としてプログラミングがあっても良いんじゃないかと思っています。

プログラミングを学ぶことで論理的な思考力や物事をモデリングする力、創造力も養うことができますので。また、現代ではノートパソコンさえあればプログラミングはできるので、ハードルも低いですしね。

業界としてもアマチュアゲームを盛り上げていきたいという熱があって、その為の道具と場を私たちが提供したということになりますね。

実際に高校・大学のプログラミングの授業の中でenchant.jsでゲームを作ろうという動きが出てきています。実は、すでに筑波で開かれるICTEのセミナーからも話がきていて、素直に嬉しいですね!

他にも、enchant.jsよりも簡単にゲーム開発ができる「前田ブロック」や、プログラミング学習が独学できる「code9leap」のサービスも進めています。

前田ブロックは小学生の子どもでも、全くの素人でも自分のゲームを開発することができるフレームワークです。日本語で書かれたブロックを組み合わせれば作れるので、ゲーム開発の楽しさを知ってもらう第一歩になってくれればと考えています。

「みんながプログラミングを趣味としていて、みんなが作れる」ということも夢ではなくなってきているなと感じられるようになっています。

※「In parallel to development, I also hold a workshop, and have people make a game From 6 years old to 60 years old.」 http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20120811

今後の展開がとても楽しみですね!業界からの期待の大きさが、最優秀賞に表れているように感じます。受賞式の際にもそういった雰囲気だったのでしょうか。



まだまだこれからのサービス。スタートから1年6ヶ月なので、「もっとがんばれ」という期待を込められたメッセージだと思っています。

実際に当日はスゴイ緊張しました。スーツを着るのもすごく久しぶりでしたし、受賞者のスピーチもネットワーク部門は最後だったんですね。

まさか呼ばれるとは思っていなかったので、発表されて自分たちがステージに上がるまでの間に、スピーチの内容を考えていました。時間にすると30秒くらいでしたが、今までで一番頭を回したかもしれませんね。

清水の性格から、スピーチの途中で、話をふられるだろうなと思っていましたから…。

やはり、会場にいる開発者からの投票というのが嬉しかったですね。多くのゲーム開発者から応援していただいているのは本当に嬉しいです。

CEDECが終わった後に、特別なボーナスとか、何かがあったというわけではないですよ。清水に中華料理屋に連れて行ってもらって、北京ダックを食べさせてもらったということぐらいかな(笑)。

編集後記


このインタビュー後、「enchant.js」は「CEDEC AWARD」に続いて経済産業省による「Innovative Technologies」にも選ばれました。高い技術に加えて高い志を持った「enchant.js」を学生が開発した事実は、若い力を示す大きなニュースになりました。

キャリアバイトを見ている学生の皆さんから、第2の「enchant.js」のような影響力のあるサービスが生み出されることを願っています。

☆キャリアバイトではUEIのインターンを絶賛募集中です!
http://careerbaito.com/job/494
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