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ソニー創業者 井深大氏について

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ソニー創業者 井深大氏について 井深大氏は戦後にソニーを創業し、日本を代表するグローバル企業に育て上げた偉大なる経営者です。
技術者として数多くのイノベーションを起こしてきた井深氏の生き方は、時代を超えて多くの人たちを魅了するでしょう。このコラムでは井深氏を中心にしたソニーのエピソードを紹介します。

生い立ち


ソニーの創業者である井深大氏は、1908年4月11日に井深甫と井深さわの長男として生まれました。古河鉱業日光製銅所の技師であった父甫は井深が2歳の時に他界。父の他界後は母と祖父の二人の手によって育てられ、特に祖父の影響を受けました。

井深家は会津藩の会津九家と称された藩内の名門で、祖父の井深基は幕末時代に朱雀隊として戊辰戦争に参加し、基の弟虎之助は白虎隊として戦死しています。基は戊辰戦争後も日本版シベリア抑留とも言われる斗南藩への移住も経験した苦労人でした。
井深は後年、「小さいころから外で遊ぶことよりも、組み立て玩具や電気時計を組み立てたりと機械いじりが好きだった自分を、祖父は父親代わりとして愛情を持って接してくれた」と語っています。

学生発明家として活躍


中学時代には無線に興味を持ち、ここから井深の技術者としての活動が始まりました。

井深は学生時代から発明家として有名でした。
高校は第一早稲田高等学校に進学し、入部した科学部では拡声装置を制作して運動部の応援を手伝ったり、電気蓄音機を作りレコードコンサートを開くなど、大いに活躍しました。

さらに、早稲田大学生時代には、ネオン管に高周波電流を流し周波数を変えると光が伸び縮みすることを発見し、これを「走るネオン管」と命名して特許を申請しました。後に、この「走るネオン」は製品化され、パリ万国博覧会で金賞(優秀発明賞)を獲得しました。

ソニーを共に創った、盛田昭夫氏との出会い


新卒入社試験で東芝を落ちた井深氏は、株式会社写真化学研究所(PCL)に新卒入社しました。その後、日本光音工業株式会社に転職し無線の研究をしていましたが、時代の影響もあり軍事関係の仕事を多く引き受けるようになりました。
しかし、この軍事関係の研究がきっかけで、生涯の友人であり、共にソニーを創業する盛田昭夫氏(当時海軍中尉)と出会います。

ソニー設立の目的とは


敗戦の年の1945年に井深は個人企業で、日本橋に東京通信研究所を立ち上げます。これを知った友人が井深のもとにやって来ました。盛田氏が参加した年の1946年にソニーの前身である株式会社東京通信工業を創業します。
また、社長には井深の義理の父親であり、文部大臣経験者の前田多門氏が就任しました。

井深氏の技術者としての志の高さは下記の「会社設立趣意書」に表れています。

「会社設立の目的」
・ 真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設

「経営方針」
・ 不当ナル儲ケ主義ヲ廃シ、飽迄内容ノ充実、実質的ナ活動ニ重点ヲ置キ、徒ラニ規模ノ大ヲ追ハズ
・ 経営規模トシテハ寧口小ナルヲ望ミ大経営企業ノ大経営ナルガ為ニ、進ミ得ザル分野ニ技術ノ進路ト経営活動ヲ期スル


奇しくも同年、将来ソニーと共に日本を代表する企業となる本田技研工業(当時は本田技術研究所)も設立されました。ちなみに井深と本田宗一郎氏は友人同士で、井深には「わが友本田宗一郎」という著作があります。

「技術のソニー」と呼ばれるようになるまで


みなさんもご存知の通り、その後ソニーは多くの大ヒット製品を創り出し、世界的なエレクトロニクスメーカーに発展しました。

しかし、会社設立時には電熱マットや電気炊飯器など、今のソニーからは想像できない製品も作っていましたが、テープレコーダーやトランジスタラジオなどの製品を世に出して、一躍、面白い製品を作る企業として注目を集めるようになりました。

ここでは、「技術のソニー」と言われるエピソードを2つ紹介したいと思います。


『町工場なんかでできるものか』
ソニーの大ヒット製品、トランジスタラジオを開発するため、米国ウェスタン・エレクトリックス社(WE社)からトランジスタの特許を取得する時に事は起こりました。

WE社からライセンシー取得の許可はとれたのですが、まだ小さかった東京通信工業に日本の行政は懐疑的でした。「町工場なんかでできるものか」「貴重な外貨は使わせない」とライセンシー取得のための外貨割り当てを拒否され、結局最初の交渉から1年以上経ってようやく許可が下りました。

実はWE社からも「ラジオではなく補聴器を作れ」と言われていたのですが、苦心の末、ベンチャー企業のソニーが日本初のトランジスタラジオを発売し、ポータブル(個人用の)ラジオを世界に普及させました。


『ソニーはモルモット』
ある評論家から、ソニーは新しい製品を作ってもすぐに真似されるので「ソニーはある大企業のモルモットだ」と評されてしまいました。
初めにこの発言に触れた時は井深も憤慨したとのことですが、この発言に対して逆に誇りを持つようになり、後に以下のように語っています。

「常に新しいことを、どのように製品に結び付けていくかということが、一つの大きな仕事であり、常に変化していくものを追いかけていくというのは、当たり前である。決まった仕事を、決まったようにやるということは、時代遅れと考えなくてはならない。」

「これはつまり商品化に対するモルモット精神を上手に生かしていけば、いくらでも新しい仕事ができてくるということだ。」

「モルモット精神もまた良きかなと言わざるを得ないのではないか。」


井深氏の持つイノベーション精神は、現代を生きる私たちにも大きな勇気を与えてくれます。井深は「技術大国」とも言われた日本の大きな貢献者の一人であることは間違いないでしょう。

21世紀版のソニーやホンダが必要だという声は大きいですが、そのためには井深のような志の高さや反骨心とも言える開拓者精神が必要かもしれません。


参考:「ソニーHP」(http://www.sony.co.jp/
   日本経済新聞社「私の履歴書」(日本経済新聞社)
   井深大「わが友 本田宗一郎」(文春文庫)
   本田宗一郎「俺の考え」(新潮文庫)
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