【就活初心者向け】就活経験者がガクチカの書き方を解説!
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【就活初心者向け】就活経験者がガクチカの書き方を解説!

誰でも簡単にガクチカを書ける!

就活を意識し始めると、よく耳にするようになる「ガクチカ」。そもそもガクチカとは、「学生時代に力を入れて取り組んだこと」を略したものです。

 

就活を薦めていく中で、いざES作成や面接対策をしようというとき、「ガクチカの書き方が分からない」「ガクチカに何を書けば?」と悩む人も多いと聞きます。

 

そこでこの記事では、23卒として実際に就活を経験したインターン生が、ガクチカの書き方について詳しく解説していきます。私自身も、エントリーシートを作成する際、ガクチカの項目が一番苦戦したと感じています。そのときの経験をもとに、「もう一度、就活をするならこうしよう」という内容を記載しています。この記事を読んでガクチカへの理解を深め、納得のいくガクチカを完成させ、自信を持って就活に臨んでくださいね。

ガクチカの基本(1)~疑問を解消しよう~

ガクチカの書き方を学ぶ前に、まずはガクチカについて理解を深めるところから始めましょう。そもそも企業はどういった目的でガクチカを求めているのか、どういった点を見ているのかを知り、疑問を解消していきましょう。私自身が、大学の後輩や周りの就活生からよく聞かれた質問を会話形式でお送りしていきます。

 

――後輩A

先輩、ガクチカって実際のところ何個必要なんですか?

 

――私

1つあれば充分!ガクチカは志望動機と違い、企業ごとに変える必要がないから。ただ、応募する企業に合ったアピールができるとより良いから、2~3個あるとベストかな。

 

――後輩A

高校時代の経験をガクチカにしてもいいんですか?

 

――私

企業から「大学時代の経験」と指定がなければ大丈夫。エントリーシートの要項をしっかり確認してみて。高校時代のガクチカだからといって、評価が下がることはないよ。

 

――後輩B

ガクチカの題材が周りとかぶるのって良くないですか?

 

――私

それも大丈夫。大事なのは取り組んだ内容とそこで得た力。それが完全にかぶることはないから、自分のガクチカに自信を持って挑んでね。

 

――後輩B

どんなガクチカが強いとかってあるんですか?

 

――私

「このガクチカが強い!」というのはないかな。経験そのもののインパクトより、どういった課題を設定し、その課題にどう向き合い、結果として何を身につけられたのかをしっかり伝えられることのほうが大切だから。

 

――後輩A

じゃあ、珍しい題材のガクチカだからって有利になるわけじゃないんですね。

 

――私

そのとおり。特に有利にはならないと思う。その人が経験したことと、そこから得たことが評価の対象となるから、経験そのものが珍しいからって評価が上がることはないよ。むしろ、経験が珍しいと内容の期待値も上がってしまうから、注意が必要かな。

ガクチカの基本(2)~注意すべき3つのポイント~

続いて、ガクチカについて「これだけは押さえておいてほしい!」という3つのポイントを紹介していきます。しっかりチェックし、注意してくださいね。

 

嘘は絶対にNG!

評価を上げたいからと、噓を書いたり内容を盛ったりするのは絶対にNGです。面接の際、ガクチカについてはほぼ確実に深掘りされます。「少しくらい盛っても大丈夫…」は通用しません。ありのままの経験と感じたことを述べるようにしましょう。

他人を落とす表現はダメ!

自分の経験を美化するために他人を落とすような表現をしないようにしましょう。ガクチカでアピールするのは、あくまでもあなたが頑張って身につけた力だからです。

 

例えば「周りが誰も行動しないのを見て自分が動いた」と書いてしまうと、そこにいた周りの人たちを自然と悪くいってしまう表現になっていますよね。この場合であれば、「自分が率先して動くことで周りを先導しようと思った」などと書くと、他者を落とすことなくあなたの行動力や積極性を自然とアピールできます。

経験した期間の長さより、経験そのものの濃さが重要!

多くの方が勘違いしているのがこの点になります。例えば部活動についてだと、「大学に入ってから始めたものより、高校時代から続けている部活動のほうがいいのではないか」と考えている方はいませんか?ガクチカで重要なのは、経験した期間の長さより、その経験で何を学び、何を得たのか。経験が短いからと評価が下がることはありませんので、自信を持ってアピールしましょう。

 

ガクチカに関する基本を理解したのに続いて、次の項目からは、あなた自身の経験をもとにガクチカの書き方を一緒に学んでいきましょう。今回は、より簡単に作ることができるよう「フォーマット」を用意したのでぜひ活用してみてください。もちろん、自分でペンや紙を用意していただいても構いません。

 

ガクチカ作成シート

ガクチカの書き方(1)何を書く?題材を見つけよう!

まずは何を題材にするかを考えていきます。とはいえ、いきなりガクチカの題材を見つけるのは難しいですよね。そこで、ガクチカという言葉に捉われず、今までの人生で「頑張った」と思う経験を書き出してみましょう。高校時代の経験でも大丈夫です。

 

ガクチカによく利用される題材としては、以下のような経験が挙げられます。あなたの頑張った経験を書き出す際の参考にしてみてください。

 

・アルバイト

・部活動

・サークル活動

・ゼミや研究活動

・ボランティア活動

・高校時代の委員会

・海外留学

・趣味や特技で打ち込んだ経験

株式会社マイナビが発表した「マイナビ 2023年卒大学生 活動実態調査(3月1日)」によると、「ガクチカについてアピールできそうなこと」として、「学業・研究活動・ゼミ活動について」が54.7%、「アルバイト活動について」が59.9%、「サークル活動について」が21.6%、「趣味や特技について」が23.8%と上位を占めています。

 

一方で、コロナの影響から海外留学やボランティア活動が制限されてしまったことにより、ガクチカ不足を感じている学生が多くいます。行動制限は緩和されつつありますが、以前と同じ状況にはなかなか戻らないでしょう。ただ、こうした状況はすべての学生に共通していて、決して差がついているわけではありません。「今、自分にできること」「自分がやってきたこと」に自信を持ってアピールすることを心がけましょう。

ガクチカの書き方(2)題材を具体化しよう!

続いて、STEP1で書き出した題材を深掘りしていきます。

きっかけを思い出そう!

まずは、「なぜ頑張ろうと思ったのか」「頑張るきっかけになったことは何か」を思い出しましょう。「課題や問題を発見し、それを解決しようと思った」「興味を持ち、より詳しく調べてみようと思った」「悔しい経験をした」「大きな挫折を味わった」などさまざまなきっかけがあると思いますので、思い出しながら書いていきます。

エピソードを書いていこう!

次に、経験をさらに具体的に書いていきます。ポイントは5W(「When」「Where」「Who」「What」「Why」)です。より具体的に書くと、内容に説得力が出てきます。特に面接においては、エピソードは深掘りされやすいです。どんな質問にもすぐ答えられるよう、詳しく書き出すことを意識しましょう。

実際に行ったことをしっかり書こう!

「頑張った」と書くだけでは話があやふやですよね。そこで、「どのように頑張ったのか」を思い出しながら書いていきましょう。前述した5Wと合わせてこれで5W1Hの情報が揃います。意識すべきポイントは、結果や成果は数字などの具体的な情報で記載すること。例えば「部活での記録が○km伸びた」「アルバイトで業績を○%上げることに成功した」など分かりやすく伝えるのが重要です。言葉だけでは伝わりにくいですし、話もついつい長くなってしまいます。文字数も増えてしまうため、文章全体のメリハリもなくなってしまうので注意しましょう。

ガクチカの書き方(3)身についた力を考えよう!

続いて、書き出した経験でどんな力を身につけたのか、思いつく限り化書き出してみましょう。複数の力が身についたと思う場合は何個かあってもOKです!ガクチカでアピールできる力で代表的な例は以下のようなものが挙げられます。自分ではうまく言語化できないという方は、以下から探してみてください。

 

■チームで仕事をするときに活かせる力

主体性/行動力/課題発見力/発信力/責任感/几帳面/論理的思考力/ストレスコントロール力/継続力/探究心/やり遂げる力/記憶力/思考力

 

■企画系の仕事で活かせる力

マーケティング力/追求心/企画力/分析力/文章力/工夫力/集中力/実行力/計画力/好奇心/創造力/忍耐力/想像力

 

■人との関わり方で活かせる力

コミュニケーション能力/協調性/臨機応変な適応力/積極性/傾聴力/柔軟性/状況把握力

この中から、自分が志望する企業、業界で活かせそうな力があるか見てみてください。求める人物像や企業理念に即した力をアピールすることで選考を有利に進められます。

ガクチカの書き方(4)力の活かし方を考えよう!

続いて、身についた力をどのように活かせるのかを考えていきます。ポイントは、「どこで、どのように活かせるのか」を意識することです。「どこで」については。具体的に志望している企業や業界、職種などをイメージして考えましょう。「社会人として」「一人の大人として」などは具体席に欠けるためオススメしません。

 

この点は、選考を受ける企業によって変えたほうが通過率も上がると思います。企業ごとに求める人物像は違いますし、職種によっても求められるスキルは変わってくるからです。企業のホームページや求人情報でしっかり情報をチェックしましょう。

 

いくつか例文を紹介しますので、参考にしてください!

【例文1】

「営業職では顧客のニーズを把握することが重要だと思います。その際に、私の分析力を活かすことができると思います。」

 

【例文2】

「私が身につけた傾聴力は、御社のチームで仕事をする体制に欠かせない力だと思います。チームのメンバーの意見を漏れなく把握し、より良い施策を提案できるよう努めます。」

 

【例文3】

「コンサルタント業務において、顧客のニーズのみならず、状況を詳しく把握することも大切だと考えています。私の状況把握力はそこで発揮できると考えます。」

ガクチカの書き方(5)実際に文章にしよう!

ガクチカを書くための要素が揃ったので、いよいよ文章にまとめていきましょう。書き方で絶対に意識すべきことは、「結論ファースト」と「簡潔に書く」の2点です。400文字指定の企業が多いと思いますが、実際に書いてみると文字数をオーバーしてしまうことが多いです。必要なこと、伝えたいことを簡潔に整理して書きましょう。

 

ガクチカは

【1】力を入れて取り組んだことを1~2文で簡潔に説明

【2】取り組むきっかけとなった課題やエピソード

【3】それを改善するために行った行動・施策

【4】取り組んで得た成果や結果

【5】自分が身につけた力

【6】力の活かし方と自身のアピール

の6構成がオススメです。250~300文字指定の場合、最後の力の活かし方は削ることをオススメします。自己PRがESに組み込まれている場合は、そこで会社への貢献について書けるので、ガクチカは経験を分かりやすく簡潔に書くことを意識しましょう。

 

文字数がオーバーしてしまう場合は

・長い言葉を同義語で短くできないか

・重複している部分はないか

・ですます調ではなく、だである調に変えられないか

・接続詞を多用していないか

・どこかの文を1文にまとめられないか

の5点を確認しましょう。少しの意識でかなりコンパクトで分かりやすくなります。

【番外編】ガクチカがないときの対処法

ここまで、ガクチカの書き方を解説してきましたが、「題材となるものが見つからない」という方もいるのではないでしょうか。コロナ禍での活動制限もあり、「部活やサークルに入れなかった」「部活に入ったもののあまり活動できていない」という方もいるのではないでしょうか?実際、筆者自身も大学2年生のときは大学に行く機会がなく、アルバイトもシフトが減ってしまい、ガクチカには非常に困りました。

 

しかし、ガクチカはいつからでも作ることができます。自分だけでは思いつかない方は、以下のことをぜひ実践してみてください。ただし、経験したからといっていいわけではありません。大切なのは、何をしたかより、そこで力を出しきったか、やりきったかということです。経験を通じて何を得たいのかをしっかり考えましょう。

資格を取得する

どんな種類でも大丈夫です。TOEICや英検の他にも、漢検や数検、ビジネス系検定、色彩検定など資格には多くの種類があります。書店に足を運べばそれぞれの参考書を試し読みすることもできますので、自分が興味のある資格をぜひ挑戦してみましょう。

趣味を極めて、SNSで発信する

自分の趣味の魅力を発信していくのも一つの方法です。フォロワーを増やすことに成功した場合、結果が数字に表れるためアピールもしやすいですし、「毎日投稿をする」と決めて活動すると忍耐力や持続力などを鍛えられます。

 

例えば料理や裁縫、スポーツなど自分の趣味を極めるのと同時に、SNSで発信する。それでガクチカができたら一石二鳥ですよね。手軽に始められることも魅力なので、何かしら趣味があるという方はぜひ実践してみてください。

長期インターンシップに参加する

最もオススメなのは、長期インターンに参加することです。長期インターンシップはアルバイトと違い、企業で働く社員と同様の業務を任されます。責任感を持って仕事に取り組めますし、成果を出せば達成感を感じられます。筆者は大学4年生から長期インターンを始めましたが、「もっと早く始めていればガクチカになったなあ」と後悔しています。『キャリアバイト』には長期インターンシップの求人情報が多く掲載されています。「自分を磨きたい」「スキルアップしたい」といったことを考えている方は、ぜひ『キャリアバイト』で気になる求人を見つけてみてください!

最後に

ガクチカの書き方を理解できたでしょうか?自分で書いたものを何度も読み返していると、表現や文章に不安を感じることもあると思います。そんなときは、友人や先輩、両親など身近な人で大丈夫なので添削をお願いしてみるといいでしょう。

 

また、ネットで検索すると出てくる「例文」を読んでいくと、自分の文章に自信を持てなくなってしまうこともあると思います。例文の読みすぎは禁物。ガクチカは、あなたらしさをアピールすることができる大事な材料です。しっかり書いた文章と経験に自信を持って、エントリーシートを提出しましょう!

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