DONUTSの新卒採用責任者が、学生のみなさんに伝えたいこと
インタビュー
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DONUTSの新卒採用責任者が、学生のみなさんに伝えたいこと

株式会社DONUTS|新卒採用グループ グループリーダー 松永 敏弘

「自分の市場価値を高めるにはどうすれば?」「就活で大事にすべきことって?」「大手企業とベンチャー企業って、どう選べばいいの?」「そもそもやりたいことが分からない」…大学生のみなさんは、将来を考える上で悩むことも多いのではないでしょうか。

 

こうした問いに対して、多くの大学生と接している新卒採用の人事のみなさんはどのように考えているのでしょうか。なかなか気になるところですよね。

 

今回は、大学生にも人気のベンチャー企業である株式会社DONUTSの新卒採用責任者、松永敏弘さんにインタビューを実施。DONUTSについてや同社の長期インターンの実施状況、そして大学生のみなさんが気になっている問いについていろいろ伺ってきました。ぜひチェックして、キャリアを考えるヒントにしてくださいね。
 

<プロフィール>
■コーポレート部 新卒採用グループ グループリーダー|松永 敏弘(まつなが としひろ)
大阪商業大学 経営学部 経営学科卒業。学生時代は体育会ゴルフ部に所属し、同期をはじめ仲間に恵まれて充実した毎日を過ごす。また学生キャディとしてプロの試合に同行し全国津々浦々を回るなど、学業より課外活動に熱中していたこともあり7年半の学生生活を過ごしていたが、たまたま出会ったゲームテスターの仕事をアルバイトからスタート。正社員として法人営業へと異動し、数年間にわたり勤務。その後、ゲーム開発会社に転職して新卒採用の仕事に初めて触れる。充実した毎日を過ごしていたが、コロナ禍をきっかけに未来ある学生の将来に自身がより貢献できることはないかと考えるようになり、新卒採用、長期インターンに力を入れている株式会社DONUTSへ2021年9月に入社した。現在は、新卒採用グループのグループリーダーとして活躍中。趣味はゲームやエンタメ全般だが、最近の休日は娘の成長を見守ることが何よりの楽しみ。

IT業界、エンタメ業界で働くやりがいを知ってほしい

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―――まずは、会社のことからお伺いしていきます。DONUTSでは、さまざまな部門、さらに営業やマーケティング、エンジニアなどの職種でインターン生を受け入れています。なぜ、このように積極的な受け入れを行っているのでしょうか?

 


一番の理由は、より多くの学生のみなさんに、長期インターンという就業体験を通じて、IT業界やエンタメ業界で働くやりがいや楽しさ、仕事の達成感を味わってほしいと考えているからです。会社を知るという意味では短期インターンもありますが、短期では会社の一部分しか見てもらえず、本質的な部分を感じてもらいにくいので、DONUTSでは長期インターンを積極的に受け入れています。

 

会社のこと、業界のことをしっかり理解してほしいからこそ、半年以上勤務できることを応募条件としています。いずれかの部署への配属となり、成果にコミットしていく。そういった日々を過ごす中で、周りのプロの方たちはこうした考えを持っているんだ、仕事って楽しいものだと感じてもらうことを期待しています。

 

DONUTSで長期インターンを経験した学生の方には、将来的にDONUTSの新卒採用にエントリーし、入社して活躍してほしいという想いももちろんあります。ただし、そこで縁がなかったとしても、IT業界やエンタメ業界で活躍できる人材になってほしい、さらにはIT業界やエンタメ業界を盛り上げていく人材になってほしい。そうやって業界が発展していけば、DONUTSとしてもさらに成長していける。自社だけでなく、業界全体、そこで働く人みんなが幸せになってほしいという想いも持っているんですよ。

 

こうした想いから、DONUTSでは常に50名以上のインターン生を受け入れています。学年もバラバラで、長期インターンに応募した理由も人それぞれ。「就業経験を積み、就活の軸をつくりたい」という人もいれば、「ゲーム業界に興味がある」「出版関連のインターンがしたい」「クラウドサービスの開発に携わりたい」といった人もいます。しっかり働きたいと大学を休学して参加している人もいます。幅広い部門、職種で募集を行っていますし、働いている学生の志向性もさまざまですね。
 

 

―――自社の魅力を知ってもらうだけでなく、IT業界やエンタメ業界で働くやりがいや楽しさ、仕事の達成感を味わってほしいという想いから長期インターンの積極的な受け入れを行っているのですね。では、そんなIT業界やエンタメ業界の中で、DONUTSがどういった特徴を持った会社なのかを伺っていきたいと思います。
 

 

DONUTSは、企業のバックオフィスを支え、社会のインフラを改革することを目指すクラウドサービス事業の他、動画・ライブ配信事業、ゲーム事業、医療事業、出版メディア事業の5領域を主軸としたWeb中心のサービスを展開している会社です。「10年・20年先にも価値を残せるサービスやコンテンツ」をテーマに、事業領域に制限はなく、高い自己資本率ならではのスピード感でさまざまな可能性を追求しています。

 

私たちが大事にしているのは、「PRODUCT FIRST(プロダクト ファースト)」というビジョン。なぜならIT企業にとって、プロダクトの価値がすべてだと考えているからです。プロダクトの価値というのは、「ユーザーに喜ばれるものか?」「ユーザーの役に立つものか?」「エンタメであればユーザーに楽しんでもらえるか」…こうした部分にフルコミットし、世界にインパクトを与えたいと考えています。

 

 

―――優れたプロダクトを世に生み出していくことで、世界にインパクトを与えていこうとしている会社だということが分かりました。では、そんなDONUTSという会社で活躍している方々にはどんな共通点があるのでしょうか?

 


クラウドサービス、ゲーム、ライブ配信、医療事業と幅広く事業を展開していることから、DONUTSには多種多様なキャリアや幅広い年齢層のメンバーが集まっています。インターン生を積極的に受け入れていることに加え、最近では新卒採用も強化していることから若いメンバーも多く活躍中です。また、大手企業で経験を積んできたメンバーも多く、日々多くの刺激を得られるでしょう。

 

DONUTSには個性豊かな人が集まっていますが、メンバーの共通点をあげるなら、「一人ひとりが担当するプロダクトをより良くしていくことに集中している」ということ。「PRODUCT FIRST」というビジョンのもと、全員が同じ方向を向いていると感じます。自分が関わっている事業をより良くしていくにはどうすべきかを常に考えているので、周りで困っていたり躓いていたりする人がいれば「大丈夫?」「何か手助けしようか?」と気遣ったり、大きな壁にぶつかったときはどう解決していくかをみんなで話し合ったりと、思いやりのある人が多いんです。自分さえ良ければいい、自分さえ成果を上げられたらいい、という人はDONUTSにはいません。

インターン生の活躍ぶりや、求める人物像について

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―――ここからは、DONUTSの長期インターンの実施状況について詳しくお伺いしていきます。DONUTSでは、常に50名以上のインターン生が働いているとのことでしたが、インターン生のみなさんはどのように活躍しているのかを教えてください。

 

 

さまざまな事業部で、インターン生一人ひとりが幅広い業務を担当しています。正社員やインターン(アルバイト)といった雇用契約やポジションに関係なく、実力があればどんどん挑戦してもらうというのがDONUTSの考え。実際に、社員と遜色ないフィールドで活躍している学生も多くいます。

 

いくつか例を紹介しましょう。例えばある学生は、eスポーツチームのPR担当としてニュース記事の作成を担当しています。営業部門の中には、最初は規模の小さい企業から担当していたものの、今では大手企業を担当している学生もいます。他にも、インターン生ながら100万円単位の稟議を出せるほどの裁量を与えられていたり、学生が長期インターンの採用面接を担当したり、一つのプロジェクトの企画をまるっと任されていたり…。私が入社したときにも、「インターン生がこんなに責任ある仕事を任されているんだ!すごい!」と驚いたのを覚えています。

 

インターン生だからここまで、という考えはDONUTSにはありません。本人ができるならどんどん挑戦してもらおうとしてきた結果、学生ものびのびと活躍し、成果にもつながってきた。信じて任せたことが好循環を生んでいるんだと思いますね。

 

 

―――活躍しているインターン生に共通している要素は何かあるのでしょうか?
 


在籍しているインターン生のタイプはさまざまですが、共通点をあげるなら、自分から仕事を取りに行ける積極性を持っていることだと思います。配属された部署で自分に課された役割は何だろう、自分のミッションは何だろう…といったことを自分で考え、成果にコミットするために努力できることが重要だと感じています。

 

 

―――実際にDONUTSの長期インターンに参加することになった場合、学生のみなさんにインターン期間を通じて学んでほしいこと、感じてほしいことはありますか?
 

 

DONUTSの長期インターンではさまざまな経験を積めますし、学生のみなさんもそれぞれ学びたいことは異なるかもしれませんが、DONUTSという会社全体で見ると「会社としての一体感や雰囲気の良さ」をぜひ感じてほしいと思っています。

 

「PRODUCT FIRST」というビジョンの実現に向けて各事業部の目標が掲げられており、そこから各部門、各チーム、そして個々の役割が決められています。みんなが同じ目標に向かって、各自が成果にコミットして取り組んでいることが、会社の成長へとつながっていく。こうした一体感をぜひ実際に感じてほしいです。

 

一方で、オンオフのメリハリがついているのも当社の良いところです。例えばお昼休憩には、「○○さん、お昼何食べてるの?」『自分でつくったミネストローネスープです』「すごいね!今度レシピ教えてよ」と盛り上がることも珍しくありません(笑)。

 

やるべきことをしっかりやっていれば、細かいことは言われない。会社の成長スピードは速いものの、仕事オンリーではなく、メリハリを大事にしている。そんな雰囲気の良さについても、ぜひ働いて感じてみてください。
 

 

―――DONUTSが求める人物像としてはいかがでしょうか?

 

 

事業部や職種に関係なく共通しているのは、「失敗を恐れずに自走できるか」ということです。今の時代はスマホですぐに調べられて、何でも情報を得ることができますよね。これは便利な一方で、体験していなくてもあたかも体験したような気持ちになり、挑戦をしないままになっていることも多いと思うんです。

 

それってもったいないと思うんですよね。失敗してもいいから、いろいろなことに挑戦してみる。実際に挑戦しないと分からないことも多いですから。根拠がなくてもいいから「自分ならできる」と自信を持ち、失敗を恐れず挑戦してみる、自走してやり遂げるところまでがんばってみる。そんな意欲を持った方とぜひ一緒に働きたいです。

 

もう一つが、「当事者意識を持てるかどうか」ということ。DONUTSが提供しているプロダクトは、そのほとんどが自社オリジナルのもの。だからこそ、世の中にどういった想いを届けたいのか、どんなクオリティのプロダクトを提供するのかといった基準も、すべて自分たちで決めなければなりません。すべて自己責任で進めていくんですね。そんな環境だからこそ、当事者意識を持っているかが重要だと考えています。

これから社会に出る大学生のみなさんに伝えたいこと

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―――ここからは、自社のインターン生はもちろん、新卒採用で日々多くの大学生と接する機会がある松永さんに、大学生のみなさんへのメッセージを伺っていきたいと思います。まずは、本当に“価値ある人材”とはどういった人材でしょうか?

 


本当に“価値ある人材”になれるかどうかは、これまでの人生において「自分で考えて行動してきたこと」の積み重ねによって決まると思っています。

 

例えば「大企業で働いていました」とアピールしたとしても、ごく一部の業務を繰り返すだけだったとしたら?「あなたはどんな成果を出したのか?」「どんな貢献をしたのか?」と聞かれても答えられませんよね。逆に言えば、たくさん失敗をしていたとしても、自分でこう考えて、こう工夫した結果、チームを率いてこんな成果を出しました、と自分を主語に話せることが価値になると思うんです。

 

時代が変わり、会社から求められることだけ、指示されたことをやっているだけでは価値を発揮しにくくなってきています。あなた自身がやりたいことは何なのか、自分を主語にして語れることは何なのか、そこを考え、行動し続けることで価値ある人材へと成長していけるのではないでしょうか。

 

 

―――就活で大事にすべきこと、をあげるなら何でしょうか?

 

 

給料や待遇、福利厚生など目先のことだけに捉われず、先々を考えて「自分が楽しいと思える会社か」「やりがいや達成感を味わえる仕事か」という点を大事にしてほしいです。仕事って、一日の半分以上の時間を使うもの。そこで楽しさややりがい、達成感を味わえないとしたら長く活躍することができませんから。

 

私自身の考えですが、年齢を重ねれば重ねるほど、世の中から求められるものは3つの選択肢に絞られていくと思っています。1つ目が専門性を究めるということで、いわばスペシャリストになること。2つ目はゼネラリストになる道で、ヒト・モノ・カネの管理やマネジメントを行うこと。そして3つ目が、圧倒的なコネクションを持つことで、自分がいるだけで仕事や人材を引っ張ってこれるようになることです。

 

こうした状況を理解したうえで、自分が将来的にどの選択肢を強みとしてキャリアを築いていくかを常に考え、行動していくことが重要になってくるでしょう。

 

人生100年時代と言われる中で、「新卒で入社した会社でずっと定年まで勤める」というのは当たり前ではなくなっていきます。だからこそ、時間も体力もある20代、30代のうちに、いかに将来に向けた準備ができるか。何も考えずに日々を過ごしていると、40代、50代になったとき壁にぶつかってしまうはずですから。

 

コロナ禍を経て社会も大きく変化し、こうした流れはさらに加速していくでしょう。常に自分自身で考えながら、価値ある人材になれるよう取り組んでほしい。私自身も、みなさんに負けないよう必死になってがんばろうと思っています。
 

 

―――就活に関して言えば、大手企業とベンチャー企業のどちらに就職すべきか悩んでいる学生の方もいると思います。そんなみなさんに何かアドバイスはあるでしょうか?

 

 

あなた自身の人生におけるゴールがどこなのか次第で決めるのが良いと思います。人生のゴール、すなわち「なりたい自分」をまずは考える。続いて大手企業ならどんな経験を積め、ベンチャー企業ならどんな経験を積めるのかを理解する。それを踏まえたうえで、なりたい自分により近づけるほうを選ぶのが良いと思います。

 

注意してほしいのが、世間一般のイメージだけで決めてしまわないこと。ベンチャー企業なら、大きな裁量のもと自由に働く、仕事は大変、意識が高い、とイメージするかもしれません。大手企業であれば、給料や待遇、福利厚生が充実している、研修やキャリア体系も充実、箔がつく、と考えるかもしれません。しかし、実態は企業によってそれぞれ違いますから、自分に合うかどうかを考えて決めるようにしてください。

 

そんな風に企業の実態を知る意味でも、またなりたい自分を見つけるためにも、いろいろなことを経験し、自分の向き不向き、心地良いことそうでないことを知っておくことをオススメします。こうした理由からも、学生時代に長期インターンを経験することは就職先や将来の選択肢を決めるうえでも大いに役立つはずです。
 

 

―――どんな仕事が向いているか分からない、と悩んでいる場合は?

 

 

挑戦してみること、とりあえずやってみることが非常に大事だと思います。

 

やりたいことがないなら、1週間や1ヶ月、半年など期間を決めて、何でもいいから1つのことに没頭してみてください。とことん調べてみる。突き詰めてやってみる。決めた期間中にそれが面白いと感じたら、そのまま継続すればいいでしょう。逆に合わなかった場合、また別のことに挑戦してみたらいいんです。

 

長期インターンでもそれは同じ。例えば営業に挑戦してみて合わなかったら、次は企画に挑戦してみる。そんな風に1つずつ挑戦していくことで、自分に合う合わないが見えてきますから、将来やりたい仕事もきっと見つけられるでしょう。

 

ちなみに、やりたいことが明確に決まっている方でも、社会に出てからそれが変わることはよくあります。私自身もそうでした。学生時代、自分が採用担当者になるなんて夢にも思っていませんでしたから。社会でいろいろな人に会い、いろいろな仕事を知り、それぞれのやりがいを知ることで考えが変わることは多いです。食わず嫌いだったけど、やってみたらめちゃくちゃハマるなんてこともありますから。

 

やりたいことがある人もない人も、いろいろなことに触れてみる。また触れてみる以上、中途半端ではなく全力でやってみる。そうすることで新たな気づきがあり、新たな選択肢があり、あなたのキャリアも広がっていくのではないでしょうか。

 

 

―――最後に、学生のみなさんへメッセージをお願いします。

 

長期インターンを始める動機として多いのが、「ガクチカをつくりたいから」というものです。ただ私が思うのが、ガクチカはつくるものではなく、何かに一生懸命取り組んだ結果、ふと気づいたときにできあがっているものだということです。

 

だからこそ学生時代は、「これだけは一心不乱に打ち込んでいた!」と胸を張って言える経験を1つだけでもつくってほしい。なぜそれが良いのかと言うと、どんなジャンルであれ何かに打ち込んだ経験は、すべて仕事に応用することができるからです。

 

私自身の経験になりますが、妻がアイドル好きだった影響から、自分もかなりアイドルに興味を持ったんですね。そこでいろいろなアイドルを知る中で、「どういった行動や発言がファンとして嬉しいのか」を考えたところ、自分のことを認知してもらえた、覚えてもらえたと気づいたときに嬉しいと分かったんです。

 

これを自身の仕事に置き換えると、学生さんと接する際にも「この前のイベントに参加してくれた○○さんですね」「料理が趣味って言ってたけど、今もやってるの?」といった声をかけることで、一気に関係性を築けたりすることがあるんです。こんな風に夢中になって取り組んだ経験は、仕事に置き換えたときにも応用ができます。しかし、中途半端にやったことは本質を掴めていないから応用がきかないんですよ。

 

どんなジャンルでもいいから、オタクになるくらいのつもりで一心不乱に打ち込んでほしい。浅く広くではなく、とにかく深く掘り下げてみる。そんな経験は絶対に仕事に活かせますから、ぜひ何かのオタクを目指してほしいですね。

最後に

いかがだったでしょうか?ここでは紹介しきれていないエピソードもまだまだありますが、みなさんの将来のキャリアを考えていく上で何かしらのヒントを得られたなら嬉しく思います。また、松永さんのような社会人の先輩がいる環境で働きたいと感じたなら、ぜひDONUTSの長期インターンに挑戦してみてくださいね。

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