就職活動の最初の一歩!業界を絞る方法や時期を徹底解説!
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就職活動の最初の一歩!業界を絞る方法や時期を徹底解説!

就活において業界絞りは重要?

就職活動を始めるにあたり、エントリーする業界を絞って進めるべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。また、「志望する業界が決まっていない」「業界の絞り方が分からない」と感じている方もいるのではないかと思います。

 

実際に就活を経験した私(23卒学生)の意見では、業界を絞って進めるべきだと考えています。なぜなら業界を絞って進めるほうが得られるメリットが多く、デメリットが少ないからです。そこでこの記事では、就職活動において志望業界を絞るメリットとデメリット、志望業界を絞るのにオススメの時期、志望業界の絞り方について具体的に解説していきます。ぜひ参考にし、これからの就職活動に活かしてくださいね。

就職活動で志望業界を絞るメリット・デメリット

まずは、志望業界を絞るメリットとデメリットについて解説していきます。

 

就職活動で志望業界を絞るメリット

就職活動で志望業界を絞るメリットは、大きく3つあります。

 

【1】就活を効率的に進められる

すべての業界、すべての企業から行きたい企業を探すのは非常に効率が悪いです。業界がバラバラな企業を志望する場合、すべての業界について業界研究をする必要が出てきてしまうので時間もかなりかかってしまいます。

 

業界をある程度絞っていれば、絞った業界から希望したい企業を探せますし、志望する業界の研究を行うだけでいいため、効率的に就活を進められます。また、同じ業界の別の起業にエントリーシートを出す際、「なぜその業界を志望したのか」という点は変える必要がないため、エントリーシート作成も効率的に進められます。

 

【2】業界についての知識量や分析精度が上がる

業界について深堀していくことで知識が増えていきます。知識が増えれば、面接などで話せることが増えますし、応募書類にも磨きがかかっていきます。面接では「なぜこの業界を志望し、その中でもなぜ当社を志望したのか」と質問されることも多いです。業界の知識をしっかり身につけ、志望度の高さをアピールできるようにしましょう!

 

【3】業界理解により、志望動機にも一貫性が生まれる

志望業界がバラバラなままで就活を薦めると、やりたい仕事も増えていき、一貫性が失われてしまいます。自分の考えもぶれてしまう可能性が出てきます。しかし、業界を絞って業界研究などを進めていくと、なぜこの業界で働きたいかという考えが固まっていきます。そして理由や動機にも自然と一貫性が出てくるのです。

 

面接やエントリーシートでも、業界を志望した理由から書くことで意欲をより伝えられますし、人事担当者にも好印象を与えられます。特に、一次面接では志望理由をしっかり聞かれるので、一貫性があるとないとでは通過率がかなり変化します。

 

就職活動で志望業界を絞るデメリット

続いて、志望業界を絞るデメリットについても説明していきます。

 

【1】選択肢が狭まってしまう

一番のデメリットは、選択肢を狭めてしまうということです。業界を絞ってしまうと、そのぶん企業の選択肢も減ってしまいます。また、「この業界は自分に合わない」「この業界はやりたいことと違う」と思って選択肢から外したとしても、企業によっては自分に合う企業がある可能性もあります。さらに、一度業界を絞ってしまうと、絞った業界以外に目を向ける機会がなくなることもデメリットと言えるでしょう。

 

【2】リスクが高い

絞った業界が自分に合っていなかった場合や、人気がある業界の場合、就職先がなかなか決まらない可能性があります。特に、商社やインフラ、食品は例年人気が高く、競争倍率も高いです。人気業界のみを受けた場合、内定ゼロという結果もありえます。

 

志望業界を絞るときの注意点

今あげたデメリットは、「1つの業界に絞った場合のデメリット」です。志望する業界は1つに絞らなければいけないわけではありません。むしろ、1つに絞ることはリスクが高いです。就活を成功させるコツは、「2~3業界に絞る」ということです。

 

実際に私は、「自分の好きなことができる業界」「安定性も将来性もある業界」という2つの基準でさまざまな業界を見ていき、最終的に自動車業界、インフラ業界の2つに絞って就活を進めました。2つの業界に絞ったことで、それぞれについて深堀りすることもできましたし、選考を受けたいと思う企業の数も減らさずに済みました。

就職活動で志望業界を絞る時期はいつがいい?

就職活動で業界を絞るメリット・デメリットを見てきた結果、2~3業界に絞るのがオススメだと説明してきました。ここからは、業界を絞って進めてみようと思った方に、業界を絞るオススメの時期や期間、モデル例を説明していきます。

 

志望業界を絞る時期

志望業界を絞る時期は、大学3年生の夏頃まで、具体的には「大学3年生の春」がオススメです。大学3年生の夏からは、選考につながる重要なインターンが本格的にスタートします。そのインターンの選考を通過するためにも、夏までには志望業界をいくつかに絞り、しっかりと業界研究を進められるようにしておきましょう。

 

志望業界を絞るために必要な期間

絞るために必要な期間の目安は、3~4週間程度です。「長いのでは?」と思う方もいるかもしれませんね。しかし、業界について調べて考える時間も、自分の気持ちや考えを整理する時間も必要です。さらに業界を絞る前には、どんな業界があり、各業界にどんな特徴があるのか、どんな仕事ができるのか、などをしっかりと調べなくてはなりません。つまり、短期間ではできないのです。見落としや誤解のないよう、しっかりと調べる必要があるので時間をかけて進めることをオススメします。

 

なお、絞った業界の会社説明会やインターンに参加したとき、「自分の認識と少し違うかもしれない」と感じることもあるかもしれません。その場合、3年生の冬のインターンまでに再度興味のある業界を調べ、業界を絞り直しても大丈夫です。

 

就活時期のモデル例

具体的なスケジュール例も解説します。

 

志望業界_スケジュール

 

23卒の私は、実際にこのスケジュールで就職活動を進めました。ポイントは、2年生のうちに自己分析を行っておくことです。そして、自己分析の結果をもとに志望業界と就活軸を3年生の6月までに決めておくようにしましょう。3年生の夏のインターンシップになるべく多く参加し、さまざまな企業の特徴やその業界の特色を知ることが就職活動の要になってきます。そのためにも、3年生の夏のインターンシップのエントリー前に業界を絞っておくことが重要だと言えるでしょう。

志望業界を絞る方法を徹底解説!

最後に、どうやって志望業界を絞っていくのか、その方法について何パターンかお伝えしていきます。自分に合いそうな方法をぜひ試してみてください。

 

ただ、事前にお伝えしておきたいのですが、志望業界を絞っていく前段階として、世の中にはどんな業界があるのかを網羅的に調べておくことが重要です。業界の全体像を理解したうえで、その中から興味のある業界を絞っていくようにしましょう。調べながら絞っていくというやり方だと情報を見落としてしまう可能性があるからです。

 

業界を調べるにはインターネットで検索する、就活イベントなどに参加する、先輩に聞く、学校の就活支援課で聞く…などさまざまな方法があります。各業界に対する認識に誤解が生じないよう、できる限り多くの情報を収集するといいでしょう。

就活軸から絞る

「英語スキルを活かしたい」「人と多く関わる仕事がしたい」「個人ではなくチームで仕事をしたい」などの就活の軸から業界を絞っていく方法です。面接でも「就活の軸は何ですか?」という質問をされることがよくあります。そんなとき、就活軸から業界を絞っていると一貫性があることをアピールすることもできます。

働き方などの希望条件から絞る

「土日は休みがいい」「転勤はしたくない」「在宅ワークをしたい」など、働く上で譲れない希望条件を書き出し、その条件に合致する業界を選ぶのも一つの方法です。自分に合った働き方を見つけ、入社後も気持ちよく働けるようにしましょう!

 

例えば「土日休みが良い」という条件が譲れない場合、土日は営業を行っていない金融業界や、メーカー業界、IT業界などが候補にあがってくると思います。一方で出勤することが多い飲食・サービス業界などは候補から外れやすくなります。

 

この希望条件は、業界を絞った後に企業を選定する際にも必ず必要になってきます。たとえ自分のやりたいことや好きなことができる業界であっても、希望条件に合わない業界を選んでしまうと、受けられる企業が減ってしまいます。そうならないようにするためにも、この方法で業界を絞っていくのはオススメです。

自分の得意分野から絞る

これは、自分の長所や、大学で身につけたことなどを活かせる業界を探すという方法です。この方法で業界を絞る場合、面接や志望動機で「この業界であれば、自分の強みを仕事で活かすことができると思う」とアピールできます。志望動機と自己PR、ガクチカが紐づくことで、エントリーシートにも一貫性を出せますよ。

 

例として、「文学部で書物に触れながら、自身の考察力や創作力を伸ばしてきたので、出版業界を目指す」「工学部でプログラミングに関する知識やスキルを身につけてきたので、IT業界を目指す」などがあります。

 

自分が何を学ぶために大学に進学し、卒業までにどんな知識や技術を身につけられるかを考えることは、就職活動だけでなく、学校生活にも好影響を及ぼします。業界を絞る方法としてメリットも多いので、ぜひ実践してみてくださいね。

選考時期から絞る

一度に多くの選考を受けることは難しく、志望動機をつくるのにも、面接対策を進めるのにも時間がかかります。そこで、選考の早い業界を先に受け、その後に選考が遅い業界を受けられるよう業界を絞っていく方法もあります。複数の企業からもしっかりと内定を勝ち取りたい人にオススメの方法です。

 

例として、ベンチャー企業や外資系企業は大学3年生の冬に本選考を行う企業も多く、選考が非常に早い傾向にあります。一方で、インフラ業界や金融業界は4年生の夏まで時間をかける企業もあり、かなり選考が遅い傾向にあります。

 

その他にも、秋に選考を行う業界や、通年採用を行っている業界もあります。しっかり調査を行い、「業界を絞れておらず、気づいたら選考の締切間近な企業が固まってしまっていた」なんてことがないように進めていきましょう。

消去法で絞る

希望条件から絞るのとは逆の考え方です。働く上で「これだけはしたくない」「こんな働き方は嫌だ」と基準を設けておき、候補から消去していく方法になります。完全に業界を絞る前に、この方法で事前にある程度業界を絞っておくのもいいでしょう。

最後に

業界を絞ることで、就活を効率的に進められますし、志望動機に一貫性も出てくるなど、非常に多くのメリットがあります。まだ業界を決められていない人は、この記事で紹介した方法も参考にしながら業界を絞ってみてください。また、業界を絞るにはしっかり自己分析を行うことや、さまざまな業界を調べておくことも重要です。本格的に就活が始まる前に準備を進め、就活を成功させられるよう頑張ってくださいね!

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