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インタビュー スマートフォンゲームのシナリオライターってどんな仕事?
August. 27 2022 7:00 AM
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スマートフォンゲームのシナリオライターってどんな仕事?

株式会社サイバーエージェント|シナリオディレクター 田中 一馬

『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』など、数々の人気ゲームタイトルを世に送り出してきたサイバーエージェント。同社のゲーム・エンターテイメント(SGE)事業部では、子会社10社以上がノウハウの横展開をしながら、さまざまなジャンルのスマートフォンゲームの開発・運営を行っています。そんな同事業部が、新たにシナリオライターの長期インターンを募集することになりました。

 

かなり珍しく、気になる募集ですが、どんな特徴があるのでしょうか?

 

そこで今回、同事業部でシナリオディレクターとして活躍されている田中さんにインタビューを実施。シナリオライターの長期インターンを募集することになった背景、長期インターンで経験できることや学んでほしいこと、学生のみなさんへのメッセージなどをいろいろ伺ってきました。ゲーム開発に興味のある方はぜひチェックしてくださいね。

 

<プロフィール> シナリオディレクター 田中 一馬(たなか かずま)
神奈川大学理工学部出身。周りはエンジニアを目指す友人が多かったが、自身はあまりプログラミングに馴染めなかったこともあり、大学2年生の頃から独学でデザインを学び始める。また、昔からオタクカルチャーが好きで、コミケに出展しているほどであった。こうした背景から、将来はカルチャーやエンターテイメントに関連する業界で、デザインをする仕事に就きたいと就職活動を行っていた。そうやっていろいろな企業を見ていく中で、2011年にサイバーエージェントへ新卒入社。デザイナーとして入社し、複数のゲームタイトルの開発運用を経て、『ガールフレンド(仮)』等のアートディレクターに従事。その後、シナリオライターへと転向。現在はゲーム・IPの企画開発をする子会社株式会社QualiArtsで『IDOLY PRIDE』のシナリオディレクターを担当している。

シナリオライターの長期インターンを募集する理由

―――今回、スマートフォンゲームのシナリオライターの長期インターンを募集されるそうですね。長期インターンでもさまざまな職種の募集がありますが、シナリオライターはかなり珍しい募集です。まずは、募集の背景から教えていただけますか?

 

 

導入を決めた背景には、大きく二つの理由があります。一つ目の理由は、より多くの学生にインターンを経験してほしいと考えたからです。実は現在、約3ヶ月に1回程度で、シナリオライターの短期インターンを実施しています。ただ、募集期間も決まっていて、開催日程も夏季休暇や週末などの限られた時間のみ。そのため、授業や別の予定で参加したいけどできないという声を一定数いただいていたんです。

 

参加したい意欲があるのに、スケジュールが理由で参加できない学生がいる。それなら開催時期を決めず、通年で募集すれば、より多くの学生が参加できるんじゃないかと考え、長期インターンでの募集をすることになりました。

 

もう一つの理由は、シナリオライターという仕事をより深く理解してほしいと考えたからです。そもそもゲームのシナリオライター職と聞いても、なかなかイメージが湧きづらいですよね。学生の方にも「小説を書いて賞に応募しています」「映像の脚本を書いています」という方はいらっしゃると思うのですが、「ゲームのシナリオを書いています」という方はほとんどいないと思うんです。


 

―――たしかに…。それはなぜなのでしょう?


 

ゲームのシナリオは一人だけで完結できるものではないからだと思っています。ゲームシナリオは、グラフィックやサウンド、システムなどが組み合わさって初めて成立するものです。小説のように一人で完結できるものではないので、チャレンジするには少しハードルが高いと思うんです。

 

さらに一人で完結しないということは、仕事を進めるうえで周囲とのコミュニケーションがすごく大事になってくるということです。しかし現状として、そんなシナリオライターのリアルを学生が肌で感じる機会はほとんどありませんでした。

 

ゲームのシナリオをつくる、いろいろな職種の人と協力しながらつくるというのはどういうことか?そこにどんな魅力があり、難しさがあるのか?これをリアルに知ってもらうためには、長期インターンがピッタリだろうと。シナリオライターはもちろん、さまざまな職種の社員と一緒に働いてもらうことが一番だと考えました。

 

 

―――まずは、「シナリオライター」という仕事のリアルを知ってもらうこと。その上で「こんな仕事に就きたい」「自分に向いているかも」「サイバーエージェントで働いてみたい」と思ってもらうことを目指したというわけですね。

 

 

はい。ゲーム業界を志望している学生の方でも、シナリオライターと聞いたら「シナリオを書けないとなれないんじゃないか」と不安に思う方が多いと思います。でも、決してそうではありません。だから、まずは知ってもらうことから始めることにしました。

 

 

―――そう聞くと、やってみたいと思う学生の方もたくさんいると思います。

 

 

それは嬉しいですね。サイバーエージェントのゲーム・エンターテイメント(SGE)事業部としても、新卒採用にはかなり力を入れていますので、すこしでも興味を持った方は積極的にチャレンジをしてほしいと考えています。

 

特に最近は、スマートフォンゲームにおけるシナリオの重要性がどんどん高まっていて、シナリオライターの採用人数も年々増えています。研修制度、育成体制もより強化していますので、今がチャンス!と言えると思います。

 

 

―――なぜ、シナリオの重要性が高まっているのでしょうか?

 

 

スマートフォンゲームが登場し始めた当初は、どのゲームにもあまりシナリオがなかったんです。しかし、リリースされるタイトルがだんだん増えてくると、スマートフォンゲームにもシナリオがあって当たり前という状況になっていきました。そして最近では、より面白いシナリオ、より魅力的なシナリオのあるゲームが求められるようになってきています。多くの方に選ばれるゲームを生み出していくには、ゲームのシナリオがますます重要になっています。

 

一方で、スマートフォンゲーム業界はまだまだ若い業界ですので、業界全体で見てもシナリオライターの数はそこまで多くはありません。こうした背景もあってサイバーエージェントでも、新卒採用で積極的に人材を受け入れ、さらには業界全体をけん引していくような人材へ育てていきたいと考えています。

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長期インターンで経験できること、学んでほしいこと

―――ここからは、長期インターンの具体的な内容についてお伺いしていきたいと思います。まず最初に、インターンに任せる業務内容から教えてください。
 

 

インターンの方には、実際に開発や運用をしているスマートフォンゲームのシナリオ制作に携わっていただきます。基本的には、現場の社員が行っている業務と近しい仕事に向き合ってもらい、リアルを体験してほしいと考えています。

 

その中でも、特にコミュニケーションの部分は意識してみてほしいですね。シナリオチーム内はもちろん、他職種の社員とのコミュニケーションなど、周りのメンバーとどう関わりながら仕事を進めていくのかをしっかり感じてほしいです。

 

ゲーム・エンターテイメント(SGE)事業部は子会社10社以上が所属していますので、どの会社の、どのプロジェクトに配属されるかは入社時に話し合って決定します。何が得意なのか、また将来何をやりたいのかなどをヒアリングしたうえでピッタリの部署へ配属します。比較的集中してシナリオを書くフェーズのプロジェクトもあれば、いろんなメンバーと意見を出し合い物事を決めていくフェーズのプロジェクトもありますので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。

 

ただ、どのプロジェクトに配属されたとしても、「楽しかったー!」と帰ってもらうだけにはしたくありません。アイデアがうまく出せない、思ったように物事が進められないなど仕事には厳しいこと、大変なこともいっぱいあります。そこにウソはつきたくないですし、何よりそれを体験してほしいと思っています。
 

 

―――厳しい面もしっかりと知ってほしいということですね。では、長期インターンを通じて学んでほしいこととは何でしょうか?

 

 

大きく二つあります。

 

一つ目は、シナリオを仕事にする、ということを理解してほしいです。シナリオライターの場合、担当するゲームのターゲットや目標がはっきり決まっていて、ユーザーの方にいかに長く楽しんでもらえるかが重視されます。商品を開発しているイメージに近いと思います。ユーザーの方に喜んでもらうにはどうすればいいかということに徹底的に向き合います。

 

そう聞くと、自分が書きたいものを書けないから面白くないと思うかもしれませんが、ユーザーの方を思って書いたものが相手に届いたときの喜びをぜひ味わってほしいです。それが予想以上の反響につながったときの喜びや、TwitterなどのSNSでユーザーの方の感想を見たときの喜びをぜひ知ってほしいです。1日で数十万、数百万といった方たちに見てもらえる可能性があるシナリオを書ける機会はなかなかないはずです。そのやりがいをぜひ知ってほしいです。

 

二つ目は、コミュニケーションの大切さです。シナリオライター=書く仕事と聞くと、どうしても自分の中にあるものを表現したいという気持ちが強くなってしまいがちです。しかし、シナリオライターはそうではありません。周囲のさまざまな人とコミュニケーションを取り、ゲームをつくりあげていく存在になります。そんなコミュニケーションの大切さ、そして何よりその楽しさを知ってほしいと思っています。

 

 

―――田中さんの考える、シナリオライターのやりがいや厳しさは何でしょうか?

 

 

嬉しかったことはたくさんありますが、あえて一つあげるなら、「面白かった」「このゲームに元気づけられた」などユーザーの方の歩む道が明るい方向に行ったと分かったときですね。相手にポジティブな影響を与えられたときに嬉しい気持ちになります。

 

ユーザーの方の反応が見えるので、厳しい意見をいただくこともあります。でも、スマートフォンゲームの良いところは、反応を見ながら、運用していく中でシナリオを微調整していけるところです。自分たちのイメージとは違う反応があっても「次はもっと面白いものをつくろう」「ユーザーの方の期待をさらに超えていこう」とチームで盛り上がります。大変な部分でもありますが、それをチームで分かち合い、一緒に乗り越えていくのがやりがいです。

 

 

―――ここまでのお話の中で、「チームみんなでつくりあげていく」というお話が何度か出てきました。非常にチームワークの求められる仕事だと感じていますが、実際に働く社員の方々の様子や職場の雰囲気としてはいかがでしょうか?

 

 

シナリオチーム内でも職種間でも、コミュニケーションはかなり活発ですね。「今担当しているタイトルがこんな状況で、このままだと面白くないなと。他にアイデアあるかな?」と投げかければ、みんなでアイデアを出し合う雰囲気があります。アイデアを出し尽くして苦しさを感じるときもありますが、そこを経てブレイクスルーした瞬間、もう間違いない!というアイデアが出た瞬間の達成感はたまらないですね。

 

そんな風に「もっと良いものをつくろう」「誰かのために頑張ろう」というメンバーが多く集まっているのがゲーム・エンターテイメント(SGE)事業部の特徴です。コミュニケーションが得意な人、誰かと一緒にものづくりをするのが好きな人に向いていると思います。

 

一人で生み出せるものには限界があります。だからこそみんなと一緒に積み上げていって、自分だけでは思いつかない、想像を超えるものづくりをしていくことに喜びを覚える。こうした考え方に共感できる方にはピッタリだと思います。

 

ここまではゲーム制作での文脈ですが、サイバーエージェントという視点で考えると「変化をポジティブに受け入れられる人」が向いていると思います。例えばあるゲームのシナリオが先々まで決まっていたとしても、ユーザーの方の反応から変えたほうがいいと判断した場合、今作っているものを途中で変更するケースもあります。
 

そんなとき「確かに変えたほうがいいし、そのほうがユーザーの方にも喜んでもらえる」そう前向きに考えられる方が向いていると思います。

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熱意だけでなく、熱意を裏付ける行動があるか

―――ここまで、シナリオライターという仕事の魅力、長期インターンで学べることなどをいろいろ伺ってきました。最後の項目では学生のみなさんへのメッセージを伺っていきます。まずは、求める人物像について教えてください。

 

 

「ものづくりがしたい」「エンターテイメントに関わりたい」という想いを持っている方を求めています。ゲームじゃなくても構いませんが、誰かに喜ばれるモノづくりを仕事にしたいと思っていて、かつ、そこに向き合って行動している人、走り始めている人と一緒に働きたいですね。

 

 

―――その点について、書類選考や面接ではどのように見きわめますか?

 

 

熱意だけでなく、熱意を裏付ける行動があるかどうかを重視しています。例えば、「ゲームをつくろうとTwitterで呼びかけて、何人かでゲームを作っています」「小説を書いていて、片っ端から賞に応募しています」「小説家を目指す人が集まるコミュニティで講評をもらっています」…など、行動の種類は何でも構いません。

 

 

―――ゲーム業界、スマートフォンゲーム業界に興味がある学生のみなさんに対し、学生時代に大切にしてほしい考え方や行動は何かあるでしょうか?

 

 

とにかくいろんなことを体験しておくことが大事だと思っています。本を読む、映画を観る、ゲームをする、旅行へ行く、スカイダイビングをするといった単発の経験でもなんでも良いです。シナリオライターに関して言えば、例えば主人公がスカイダイビングをするとなった場合、その経験があるかないかでは書ける内容がかなり変わってきます。同じように富士山に登った経験があるかどうかで、富士山に関する描写の解像度も大きく変わってきます。そんな風にいつ、どんな経験が活きるか分からないからこそ、学生のうちはいろんなものに触れ、いろんなことを体験してほしいですね。

 

 

―――最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いいたします。

 

 

一人でも多くの方が長期インターンにエントリーしてくれたら嬉しいです。そして長期インターンに挑戦するからには、何でもいいので目標を持ってきてほしいです。

 

「シナリオライターの技術を学びたい」「会社を知りたい」「社風を肌で感じたい」どんな目標でも構いませんが、それにプラスして、自分なりに目指す社会人像を描いたうえで、「インターンでこんな経験を得られそう、だから自分はこういうことを学びたい」という明確な意志を描いていてもらえたら嬉しいですね。

 

長期インターンの時間がみなさんにとって有益な時間になるように、会社を利用するくらいでも構いませんので、ぜひ明確な意志を持ってきてください。

 

また私たちは、挑戦すること、そしてそれを応援し個人の成長につなげていくことを大切にしています。今回の長期インターンを通して、どんな小さなことでもいいので、日々挑戦をして、挑戦する経験値を積み重ねていくことで、自分自身をより良く成長させていただけたら嬉しいですね。

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最後に

いかがだったでしょうか。取材前は「シナリオライター=黙々と書く仕事」と考えていましたが、お話を聞いていく中でそのイメージはガラリと変わりました。興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

なお、今回は長期インターンからのスタートですが、そこでの活躍ぶりが認められ、本人も希望した場合、早い段階で新卒採用の選考を受けることもできるそうです。そこで合格となれば、その後は内定者アルバイトとしてより専門的な業務にチャレンジできるということでした。スマートフォンゲーム業界でキャリアを築いていきたいという方にとって、またとないチャンスと言えるのではないでしょうか。

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