長期インターンを経て、CAMPFIREに入った社員の本音
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長期インターンを経て、CAMPFIREに入った社員の本音

株式会社CAMPFIRE CAMPFIRE事業部 魚永 英志

学年を問わず、長期インターンに挑戦する大学生が増えています。その中で、長期インターンに参加した企業に、大学を卒業してそのまま入社する人も増えています。長期インターン経由で入社した場合、普通に入社した場合と比べて何が良いのでしょうか?

 

そこで今回、株式会社CAMPFIREで長期インターンを経て入社した魚永 英志さんにインタビューを実施。長期インターンを始めたきっかけ、長期インターンの経験が現在の仕事に活きていること、学生のみなさんへのメッセージなどについて伺ってきました。

 

<プロフィール> 魚永 英志(うおなが えいじ)
立教大学 経済学部 経済学科出身。株式会社CAMPFIREの長期インターンを始めたのは、大学4年生だった2018年6月。カスタマーサクセス部署に配属となり、1年半にわたりカスタマーサクセスや営業として経験を積む。その後、大学を卒業し、2019年10月に正社員となった。現在は、国内外におけるガジェットやファッションを中心としたクラウドファンディングのキュレーションを担当。それと兼任で、渋谷パルコにある「βOOSTER STUDIO」の店長業務、パルコと共同で運営するCAMPFIREのサブブランド「BOOSTER」のサポート業務も担当するなど入社後早い段階から幅広い役割を担っている。帰国子女で英語が得意なことから、海外企業とやり取りするメンバーのディレクション、社内の外国籍メンバーのサポートなども任されている。

CAMPFIREで長期インターンを始めた理由

―――まずは、長期インターンを始めた理由からお伺いしていきます。大学4年生のときに長期インターンを始めたとのことですが、どのようなきっかけだったのでしょうか?その中で、CAMPFIREを選んだ理由は何だったのでしょうか?

 

 

実は、長期インターンを始めたのはたまたまだったんです。

 

昔からエンタメが好きで、就活でもエンタメ業界の大手企業ばかりを受けていたんですね。しかし、どの企業も見事に最終選考で落ちてしまって。その時点でも募集している他の業界はまだあったんですが、自分がやりたいことや興味があることではなかったので、「今年はもう諦めて、就活をやめようかな」と考えていました。

 

ちょうどそんなとき、中学校からの友人にたまたま会う機会があって。彼はすでにCAMPFIREで働いていたんですが、僕の就活状況について話したところ、「うちの会社で長期インターンをやってみたら」と誘ってもらったんです。

 

CAMPFIREという社名は聞いたことがあるくらいで、クラウドファンディングについてもあまり分かっていない状態。ただ話を聞く中で、新しいことをやっている会社なんだな、面白そうな環境だなという印象を抱きました。

 

エンタメ業界を志望していたのも、「常に新しいことに触れられる」「興味を持てないと続かないだろうな」という気持ちがあったから。また、不向きだと感じる業界より、面白そうと感じた環境に飛び込んだほうが人生楽しくなるんじゃないかなって。こうした背景から、CAMPFIREで長期インターンを始めることにしたんです。

 

>>>「クラウドファンディングとは?」を知りたい方はこちら

 

 

―――長期インターンを始めたのが「たまたま」というのが驚きでした。では、長期インターン開始後に配属されたカスタマーサクセスの部署ではどんな業務を担当されていたのでしょうか。仕事のやりがいや厳しさについても教えてください。
 

 

カスタマーサクセス部署でのインターンでは、クラウドファンディングに関するお客様からの申請や問い合わせへの対応を行っていました。

 

「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこう解決したい」といったアイデアや想いがあれば、誰でも“起案者”として発信できるのがクラウドファンディングの特徴です。誰でも始められることから、例えば「どうすれば始められるの?」「もっと詳しく知りたい」「うまく支援が集まらない」など、さまざまな申請や問い合わせが寄せられるんですね。こうしたお客様に寄り添い、お客様の疑問を解消する、プロジェクトがうまくいくようサポートするといった業務を行っていました。

 

僕が担当していたのが個人のお客様だったこともあり、とにかく多種多様なプロジェクトを支援していました。日々さまざまなプロジェクトを見ている中で、例えば「これからこんなモノが生まれるんだ」「これが今のトレンドなんだ」「世の中にはこんな想いの人がいるんだ」などいろいろな発見がありましたし、視野も広がりましたね。

 

仕事のやりがいを感じたのは、支援金額が目標額に到達したときなど、お客様に喜んでいただけたとき。電話でお礼を言っていただけたり、お手紙をいただけたりしたときすごく嬉しかったのを覚えています。インターン生とはいえ社員と同じようにお客様を任せてもらえるので、自分の仕事ぶりが認められることが何よりのやりがいなんです。そういった仕事の積み重ねによって、任せてもらうプロジェクトの規模が次第に大きくなっていくことも自分の成長を実感できて嬉しい気持ちになりました。

 

一方で仕事の厳しさは、社員と変わらない仕事を任されるからこそ、慎重な判断が求められたこと。自分の行動一つひとつが、プロジェクトの成否を左右する。責任の大きな環境がゆえに、自分一人で判断していいのか、上司に相談すべきなのかは迷うところがありました。僕は慎重になりすぎるタイプで何でも相談してしまっていたのですが、それはそれで「自分で考えよう」と注意されたことも。そういったバランス感覚は実際に業務を経験する中で身につけていったように思います。

 

 

―――インターン生のときから、かなり責任ある仕事を任されていたんですね。こうした経験を経て、2019年10月に正社員となったわけですが、正社員になる前に長期インターンを経験していて良かったことって何でしょうか。

 

 

良かったことはたくさんありますが、ここでは3点に絞ってお話しします。

 

1点目は、さまざまなスキルや知識を身につけられたこと。ビジネスメールの送り方、電話対応の仕方など社会人としての基礎を学べたことに加え、幅広い業務を任せてもらえるからこそ、できることが増えていくのが嬉しかったです。

 

2点目は、会社とはどういうものか、仕事とはどういうものかということをインターン時に知ったからこそ、正社員になったとき良いスタートダッシュをきれたことです。例えばコミュニケーションの取り方、コンプライアンスについてなど、会社で働くうえで知っておくべきことを事前に学べました。社員の方々と同等に扱ってもらったからこそ、正社員になったときも気負わずスムーズにスタートをきれましたね。

 

そして最後に、会社が一番成長したタイミングを、インターン生としてすぐそばで見届けられたことが良かったと感じています。長期インターンを始める前は「新しいことに触れられて楽しそう」「面白そう」くらいの気持ちだったものの、会社がどんどん成長していくプロセスに携われたことは貴重な経験になったと思います。会社の成長に合わせて仕事の難易度も上がっていきましたが、それも良い修行になりました。

 

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長期インターン経験は、今の仕事にどう活きている?

―――インターン生のときから責任ある仕事を任され、成長してきたことが伝わってきました。ここからは、正社員になってからの業務をお伺いしていきます。
 

 

現在は、いくつかの業務を兼任で担当しています。

 

一つ目は、ガジェットやファッションのプランナー業務。クラウドファンディングは、「○○を実現したい」「この問題を解決したい」など起案者の想いに共感してもらうもの、日本未上陸の新商品のPRなどを行うものと2タイプに分類できるんですね。僕の担当は後者で、主にガジェットやファッションの領域の商品を扱っています。

 

この業務では海外企業とやり取りする機会もあるのですが、僕が帰国子女で英語が得意だということもあり、海外企業とやり取りしているメンバーのサポートやディレクションを行ったり、直接交渉をしたりといった業務も任せてもらっています。社歴や年齢に関係なく、できると判断したらどんどん任せてくれる環境ですね。

 

二つ目は、「βOOSTER STUDIO」の店長業務。ここはパルコさんと共同で運営している渋谷パルコ内の実証実験特化型ショールームで、新商品を売り出したい人がアピールできる空間となっています。来店者の行動や、新商品を見たときのリアクションや発言を解析し、出展した人にその情報をフィードバックできるんです。新しいものを日々見れるので刺激がありますね。

 

そして三つ目が、CAMPFIREのサブブランド「BOOSTER」の運営サポート業務。正社員になってからまだ3年目ですが、かなり幅広い業務を任せてもらっています。

 

>>>「βOOSTER STUDIO」について詳しく知りたい方はコチラ

 

 

―――す、すごいですね…。正社員になってまだ3年目なのに責任ある仕事を、しかも幅広く任されていることが伝わってきます。このようにさまざまな業務を経験される中で、特に思い出に残っている仕事はどのようなものでしょうか。

 

 

思い出に残っているのは、『NuraLoop』というイヤホンを担当したときです。

 

このプロジェクトを担当したのは、2020年の夏頃。聴覚を測定し、オーダーメイドサウンドを生成してくれる今までにないイヤホンでした。このイヤホンを展開しようという企業と打ち合わせをしたり、自分でも試してみたりするなど、まずは商品理解からスタート。その上で、インターン時代も含め数多くのプロジェクトを見てきた知見から、かなり大きな目標金額を達成できるんじゃないかと考えたんです。

 

そんな気持ちを企業の方にぶつけたところ、「じゃあ頑張りましょう」と乗り気になってくれて。イヤホンを紹介するプロジェクトのサイトを作り込んだり、広告出稿やメディアへの取材依頼も一緒に考えたりするなど、さまざまな支援を行っていったんです。その結果、約1ヶ月で「4889万330円」という資金を集められました。

 

企業の方々もすごく喜んでくれて、プロジェクト終了後もずっと交流が続いていて。インターン時代から積み重ねてきた知見やノウハウをもとに仮説を立て、お客様に提案を行う。きめ細やかな支援を行いながら成果につなげ、お客様に喜んでもらう。そんな仕事のやりがいを強く実感できたプロジェクトになりました。

 

>>>魚永さんが担当したプロジェクトはコチラ

 

 

―――約5000万円…それだけの支援金額を実現できたら達成感も大きいでしょうね。こうした成果を出すうえで、インターン時代の経験は活きているでしょうか。
 

 

かなり活きています。ビジネスマナーや働くことの心構えを身につけられたこともそうですが、何より活きているのは「消費者の視点を身につけられたこと」です。

 

クラウドファンディングのプロジェクト立ち上げが決まると、支援者のみなさんにそのプロジェクトを紹介するサイトをつくるんですね。その際には、プロジェクトの内容をどう説明するのか、どんなビジュアルを用いるのか…などを決めていきます。もちろんプロジェクトそのものの魅力も重要なのですが、サイトでどのようにプロジェクトを紹介するかでも支援者の方々からの反響が変わってくるんです。色味や文言をちょっと変えただけで反応が大きく変わることも少なくありません。

 

そこで役立っているのが、インターン時代、カスタマーサクセスとして数多くのプロジェクトを見てきて養われた「消費者の視点」です。一般の支援者の方々が見たとき、どんなものを良いと感じて、どんなものを良くないと感じるのか。その感覚を身体で覚えてきたことが、正社員になってからの仕事にも大いに役立っています。

 

また過去の経験に頼るだけでなく、自分自身を常にアップデートさせていくことも重要だと学びました。僕自身、色彩検定などの資格を取得したり、Webデザインについて学んだりと、お客様により良い提案ができるよう日々勉強を続けています。このように考えるようになったのも、インターン時代、自分が成長した分だけお客様により良い提案ができることを経験したことが活きているからだと思っています。

 

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興味を持ったことは、積極的に学びにいこう

―――最後に、学生のみなさんへのメッセージをお伺いしていきます。まずは、CAMPFIREの長期インターンに参加する魅力から教えてください。

 

 

CAMPFIREの長期インターンに参加する魅力は3点あります。

 

1点目は、さまざまな仕事を任せてもらえて、将来のキャリアにつながる経験が積めること。僕自身、最初はビジネスメールもちゃんと送れないくらいだったのに、長期インターンを通じて成長し、わずか3~4年で『βOOSTER STUDIO』の店長をはじめ責任の大きな仕事を任せてもらえるまでになりました。現在の仕事やポジションを任せてもらえているのは、長期インターンに参加したからだと間違いなく言えます。

 

2点目は、自分が担当するお客様の成長を見届けられること。自分が提案したことをお客様が受け入れてくれて、プロジェクトが成功する。それによってお客様の事業が伸びていき、会社が成長していく。そんな仕事を通じて自分も一緒に成長できている実感がありますし、そんな毎日の積み重ねによって、日本経済に貢献している実感も得られます。誰かの役に立っていることを強く感じられることは大きな魅力ですね。

 

3点目が、優しい人たちに囲まれながら「働く」を経験できること。クラウドファンディングへの興味はもちろんあったほうがいいですが、「新しいことに触れたい、でもどうすればいいか分からない」くらいの気持ちでも大丈夫です。僕のように就活を失敗した人でも、興味があれば会社のことを調べてみて、エントリーしてみてはいかがでしょうか。思いきって飛び込んでみれば、予想以上に刺激的な経験を積めるはずです。

 

 

―――CAMPFIREに限らず、長期インターンをオススメするとしたらどうでしょう?

 

 

例えば飲食店のアルバイトと比べると、長期インターンは気軽に応募できないと考えている人もいると思います。でも、始めてしまえば同じ。仕事をするために必要な基礎を学び、そこで働くという点では変わりません。ですのであまり身構えることなく、少しでも興味があるなら挑戦したほうがいい。きっと今後の人生にも役立つ経験となるはずですから。失敗を恐れることなく、まずは一歩を踏み出してみてほしいです。
 

 

―――最後に、学生のみなさんへのメッセージをお願いします。

 


大学生のうちは、何か興味を持ったことがあったら、とにかく学びにいくという積極性を大事にしてほしいです。学生時代は時間がたくさんあるので、いろんなことを経験したり、いろんなことを勉強したりする時間がたくさんありますから。

 

興味を持てる内容のほうが、突き詰めて調べたり、深く勉強したりできますよね。じっくり勉強することって、社会に出るとどんどん難しくなります。加えてその経験があるかどうかで、社会人としての仕事ぶりも変わってくるはず。自信を持って話せる領域が多いほど、相手からも頼りにされるでしょう。興味があることへの学びを大切にして、自信を持って話せることを一つでも二つでも増やしてほしいです。

 

大学を卒業して社会に出ると、ときに興味のないほうを選ばざるをえなかったり、時間がないことで興味があることを諦めないといけないときが出てくるんです。僕の学生時代を振り返っても、自分が興味を持ったこと、モチベーションを強く持てることの学習はもっと大事にしておけばよかったと感じています。

 

学生時代に学んだことが、社会人になってから思わぬタイミングで活かせることもありますし、転職を含め将来のキャリアにつながってくることもあるでしょう。だからこそ、興味を持ったことへの行動を大事にしてほしいですね。

最後に

いかがでしょうか。今回は、長期インターン経由で入社した方のリアルな体験談をお届けしました。長期インターンを経験したからこそ学べたことがたくさんあり、また正社員になってからも早い段階から責任ある仕事を任されていることが伝わったと思います。もちろん長期インターンに参加した企業に入社しなくとも、将来の選択肢は確実に広がりますから、興味を持った方はぜひ挑戦してみてくださいね。

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