サイバーエージェントの長期インターンは、本気で向き合う
インタビュー
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サイバーエージェントの長期インターンは、本気で向き合う

株式会社サイバーエージェント 新卒採用人事 マネージャー 松村 留里子

「サイバーエージェント」という社名は、学生のみなさんも聞いたことがあるでしょう。しかし、同社について詳しく理解している方は少ないのではないでしょうか。そんな同社が、全学年の大学生を対象に採用直結型の長期インターンを始めることになりました。

 

そこで今回、同社で新卒採用人事のマネージャーを務める松村さんにインタビューを行い、長期インターンの概要や参加する魅力、そもそも何をしている会社なのか、どんな人が活躍しているのか、また学生時代に大切にすべきことは何かなどについて伺ってきました。 

 

<プロフィール>松村 留里子
2017年、株式会社サイバーエージェント新卒入社。大学3年生の時、夏のインターンシップでサイバーエージェントと出会い、働く人の魅力に惹かれて入社を決めた。内定者時代から、内定者アルバイトとして広告事業や新規事業立ち上げを経験。その中で人事に興味を持ち、配属希望にて新卒採用を希望し、入社後から現在まで新卒採用を担当している。学生時代は、毎年1つ必ずチャレンジすると決め、1年生の時はNPO法人の事業立ち上げ、2年生の時は学生団体の幹部、3年生の時はゼミ活動にて新商品の開発・販売を行い、4年生の時にサイバーエージェントで事業立ち上げにチャレンジした。現在は新卒採用人事のマネージャーとして活躍中。

長期インターン=成長プログラム、という位置づけ

―――2021年より、採用直結型の長期インターンシップを始められるそうですね。どういった経緯から、長期インターンを始めることになったのでしょうか。

 

 

「働くことに対してワクワクしながら就職活動をする大学生が増えてほしい」そんな想いからです。また長期インターンは実際に経験してみないと分からないことも多いですから、興味を持っている人に成長機会を提供したいという想いもありました。

 

また、長期インターンを経験してから入社していただければ、学生側も企業側もギャップゼロの状態で始められます。さらに学生のうちからスタートダッシュをきれていますから、より成長角度も上がりますし、活躍できる確率も高くなるのではと考えたんです。こうした背景から、まずは試験的に運用をしながら、将来的には長期インターン経由の採用数を増やしていきたいと思っています。

 

 

―――では、サイバーエージェントの長期インターンの特徴を聞かせてください。

 

 

採用直結型の長期インターンなので、頑張り次第で内定につながるというのは大きな特徴です。しかしそれ以上に、長期インターン=成長プログラムという位置づけを行い、「本気で将来大きなことを成し遂げたい」と考えている学生の方に、サイバーエージェントとして全力で機会提供をしようと考えました。

 

言い換えれば、学生に本気で向き合うこと、一人ひとりの成長にとことんコミットして受け入れること、参加してもらった以上絶対に後悔させない長期インターンにすることを重視しました。当社の長期インターンは、単に就業経験を積んでもらうだけではありません。入社時には「どのように成長したいのか」というキャリア希望を確認し、どんな仕事をお任せするのかを決定します。入社後も月1回は採用人事と面談を行い、「目標に対する進捗はどうか、どうすれば達成できそうか」などキャリアについての話し合いを実施。さらに出勤日はトレーナー社員と毎日10~15分の振り返りを行い、週1回は30分のミーティングも実施します。そこでは仕事の話だけでなくインターン生自身の話をすることで、本人が成長実感を得られるようにしています。

 

インターン生にも社員と変わらない業務をお任せしていくので、社会に出た時にいち早く活躍できるだけのスキルアップができるのも魅力です。ただそれだけではなく、サイバーエージェントは人と向き合う力がすごく強い組織ですから、インターン生一人ひとりとも本気で向き合い、長期インターンへの参加が自身のキャリアに繋がっていると感じられることが何よりの特徴ではないでしょうか。
 

 

―――企業で社員と同じように働き、リアルな就業体験ができるのが長期インターンの一般的な特徴ですが、それだけではないということなのですね。そんな貴社の長期インターンに参加する条件などはあるのでしょうか。

 

 

「早くから成長したい」「本気で将来大きなことを成し遂げたい」という想いがあれば、学年は問いません。当社の新卒採用は、数年前より通年採用に移行しているため、大学1年生・2年生でも長期インターンに参加できますし、希望があれば本採用の選考を行い、早くに内定をお出しします。必ずしも大学3年生になってから選考…ということはありません。

 

ただ、私たちもとことん成長にコミットしたいという気持ちが強くありますので、例えば「週3~4日以上勤務できること」「オフィスに出社できること」といった条件は設けています。私たちも本気で向き合う以上、学生の方にも本気で向き合ってほしい。スキルや経験以上に、やる気や行動力を重視したいと考えているんです。

 

受け入れる側の現場の社員たちも、「たくさん希望者がいるなら、できるだけたくさん受け入れましょう」とポジティブな姿勢を持ち、応援してくれています。さらに社員一人ひとりが個人のSNSを通じて、長期インターンの情報を発信してくれています。採用人事だけでなく現場も高い熱量で仲間集めをしてくれていますので、興味を持った方はぜひ飛び込んできてほしいですね。

 

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新しい価値の提供で、日本の閉塞感を打破していく

―――ここからは、サイバーエージェントという会社についての理解を深めていきたいと思います。まずは「何をやっている会社なのか」を改めてお伺いしたいです。

 

 

サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げ、インターネット広告事業、ゲーム事業のほか、新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」を展開するメディア事業など、幅広い事業を展開している会社です。

 

さまざまな事業、サービスを展開しているため一言で説明するのは難しいのですが、「成長を続けるインターネット産業を軸足に、多様な領域でビジネスを行っているインターネット総合サービス企業」と理解していただくといいかもしれません。もしかしたら2年後には私たちも全く想像していない事業を始めるかもしれないと言うくらい、変化の激しい会社であることも特徴と言えます。

 

 

―――ホームページなどを拝見していても、本当にさまざまな事業を行っていることが伝わってきます。2021年10月には新たに「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というパーパスを発表されましたよね。

 

 

「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というパーパスは、多くの方の生活に浸透しているインターネットと挑戦を重ね市場を切り開く力によって日本を元気にしたいという創業当初より続く想いや社会で果たすべき当社の役割を改めて明文化したものです。

 

例えば、技術とクリエイティブを強みに立ち上げた「ABEMA」はいつでもどこでも見られるスマートフォン時代の新しい未来のテレビとして、一つの社会インフラへと成長しつつあります。他にも、これまで培ったノウハウをもとに、企業や官庁、エンターテインメント領域など、あらゆる産業のDX化支援を行っています。


社員一人ひとりが会社と共に新しいチャレンジを重ねながら成長し続けるとともに、インターネット領域における多様なサービスを通じた価値の創出によって日本社会のさらなる発展に貢献する。それこそがサイバーエージェントの存在意義だと考えています。

 

 

―――新しい価値をどんどん提供することで、世の中をより良くしていくということなのですね。ところで「新しい力」ということは、若い人たちにもどんどん新しいチャレンジの機会が与えられるということなのでしょうか。

 

 

その通りです。当社では、学生インターン生、内定者、新卒社員、ベテラン社員など立場や年次に関係なく、やる気と実力があればいくらでも仕事を任せてもらえます。

 

ある内定者を例に挙げると、彼は新規事業がしたいと希望していたのですが、コロナの影響などもあって社内の新規事業コンテストが半年ほど開催されない期間があったんですね。すると彼は、新規事業コンテストから自分でやりますと自ら企画し、審査員や役員にも掛け合い、実際に内定者だけの新規事業コンテストを開催してしまったんです。そこで優勝した学生は今、役員直下で新規事業立ち上げに取り組んでいます。

 

他にも、内定者ながら広告事業部でMVPを受賞した人もいるなど、本人のやる気と熱量があれば誰でもチャンスを掴める環境があります。

 

 

―――すごいですね…。一方でこうしたお話を伺うと、「興味はあるけど、自分には無理かな」と心配になってしまう学生の方もいるのではないかと思います。

 

 

この点も、よく誤解されるんですよね…。イメージが先行してしまって「サイバーエージェントは自分には無理です」と、最初から選択肢に入れていない学生の方もいらっしゃると思うんです。コーポレートサイトやオウンドメディアで働く社員の声や企業カルチャーなどを発信しているので、少しでも興味があればまずはご覧いただきたいです。

 

スキルや経験がなくても、誰にも負けない熱量があるという方にはぜひ長期インターンに応募してほしいです。誰にだって、長所は絶対にあります。その強みをもっともっと伸ばしていったらどうなるだろう、というのを選考では一緒に考えたいです。マイナスをゼロにするよりも、強みを伸ばしていこうというのがサイバーエージェントの考え方。少しでも興味があるなら、長期インターンからでも参加してみてほしいです。

 

 

―――スキルや経験以上に、熱意が重視されるということなのですね。

 

 

はい。この点は、私たちがインターネットを軸足に事業を展開していることも関係あると思います。インターネットは流行が早く、当たり前が毎日変化をしていく産業なんですね。これはつまり、経験や年齢、過去に何をしてきたかも関係なく戦えるフィールドがあるということなんです。

 

大学生のみなさんの情報感度の高さ、新しいものをキャッチアップするスピードは、私たちの仕事でも活かせるところがたくさんあるんです。大学生だからこそ発揮できる価値が必ずありますから、自信をもってエントリーしてほしいです。

 

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学生時代に、胸を張ってやりきったと言える経験を

―――ここからは学生のみなさんへのメッセージをお伺いしていきます。まずは、長期インターンに興味を持っている方へのメッセージをお願いします。

 


社会に対してちょっとでも不安があったり、働くってどうなんだろうと感じていたりしたら、まずは一歩を踏み出し、どの企業でも長期インターンをやってみることをオススメします。やってみないと分からないことはいっぱいありますし、やってみたらすごく楽しい、面白いということが世の中にはたくさんありますから。「早くからチャレンジしたい」という想いがあるなら、長期インターンをやってみてほしい。そして、社会に出て働くのは楽しいなと感じる学生の方が増えてくれたら嬉しいです。

 


―――そんな学生の方にサイバーエージェントを勧めるならどの点を勧めますか?

 


本人のためになることを最優先に考えて長期インターンの業務設計、キャリア設計をするので、入社したら絶対に後悔はさせないというのが一番のポイントです。私たちは人の成長が企業の成長だと考えているので、入社していただく以上、徹底的に本人の成長と向き合う覚悟を持っています。だからこそ、絶対に成長したいという意欲のある方には自信を持ってオススメできます。

 

社内でも「チームサイバーエージェント」という言葉があり、どの部署、どの組織に行っても本当にチームワークが強いんですね。だからどんなに忙しくても、質問したら手を止め、目を見て話を聞いてくれる社員ばかりです。人が好きな人が多いというのが、当社の大きな特徴。自分が成長することでチームの力になり、チームで大きなことを成し遂げたい方は当社にも合っていると思います。

 

 

―――求める人物像としてはいかがでしょうか?

 


「素直で良い人」「能力の高さではなく一緒に働きたい人を採用する」長期インターンに限らずサイバーエージェント全体に共通する採用基準です。大学生の時は、たくさんのことを吸収できる貴重な時間。まずはいろんな人の意見を受け入れられる素直さを持つこと、なんでもイエスで受け入れるのではなく自分なりに解釈してアウトプットに落とし込むことを大事にしてほしいですね。それ以外にも、きちんと挨拶をする、悪口を言わないなど当たり前のことを当たり前にできるかも重視しています。

 

また、変化を恐れないことも大事にしてほしいです。スマートフォンがここまで普及するなんて、少し前までは誰も想像できませんでしたよね。これから世の中がどう変化していくかも誰にも予測できないはずです。だからこそ時代の変化に対応したり、変わっていくのって面白いなと思える人と一緒に働きたいと思っています。

 

応募段階では「やりたいこと」が明確になくても大丈夫です。内定者の7~8割も、やりたいことが決まっているというより、サイバーエージェントの環境や人に共感したり、自分を成長させたいというタイプですから。もちろん「広告に挑戦したい」「ABEMAで番組プロデューサーになりたい」と強い想いを持っている人もいますが、いずれのタイプの方も活躍できるフィールドです。インターネットの領域で面白いことをやってみたい、という方はぜひ飛び込んできてほしいです。

 

 

―――最後に、学生のうちにやっておいたほうがいいことを教えてください。

 

 

一点目は、これだけは胸を張ってやりきったと言える経験をつくること。バイト、部活、サークル、長期インターン、ゼミ活動…何でもOKです。自分なりに目標を決めて、それに対して行動する。やると決断したことに対し、その過程で自分は何を感じたのか、どう考えて行動したのかを言語化する。そうやって挑戦することで気づくこともいっぱいありますし、その中でやりたいことも見えてくるはずですから。

 

二点目は、自分で足を運び、一次情報を取りに行くこと。新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインでもいろんな情報を収集できるようになりました。しかし、オンライン上で日々接する情報の中には、噂の域を出ないものや正しいかどうか分からないものも一定数あります。それらに惑わされてしまうのではなく、自分で会いに行って、直接話を聞いてみることを大事にしてほしいです。

 

周りの噂や勝手なイメージだけで判断せず、自分の目で見て、耳で聞いて考える。自分なりの判断軸をしっかりと持って、後悔のないキャリア選択をしてほしいですね。

最後に

取材で印象に残ったのが、「長期インターンをやってほしいという学生の声は以前からあった」というお話。それでもすぐに導入せず、時間をかけて導入に踏みきったのは、「サイバーエージェントならではの長期インターン」についてじっくり考えたかったからだそう。ただインターン生を受け入れるのではなく、一人ひとりの目標設計やキャリアについてしっかり考慮し、どんなミッションを任せていくかまで考えたうえで育成環境を整える。そうすることで、インターン生の成長に徹底的に向き合える成長プログラムを準備したということでした。ここまで本気で向き合ってくれる企業で長期インターンに挑戦できることは、なかなかないチャンスと言えるのではないでしょうか。

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