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2009/5/30 半端な学生お断り!目指すは最強のプロ講師集団!!
インタビュー画像
中学受験業界で55年の長きにわたり高い評価を受けている「四谷大塚」。
今回は、四谷大塚の教育事業本部副部長の鈴木俊朗様にお話を伺いました。
鈴木俊朗様
株式会社四谷大塚 教育事業本部副部長
「社会に貢献する人財を育てる」四谷大塚のビジョンについて
四谷大塚はどのような塾でしょうか。
――四谷大塚は設立から今年で55年であり、塾業界の中では老舗で、中学受験において長年にわたり高い評価をいただいています。 「社会に貢献する人財を育成する」─これが四谷大塚の教育理念です。
この理念のもと、自立した学習者を育てるべく、中学受験の指導を行っています。
そして、生徒はもちろんのことですが、四谷大塚で働く学生の方にも、将来社会に貢献する人財になってもらいたい、そんな想いで採用・育成に取り組んでいます。
教育問題の本質 世界でも際立つ「無解答」の割合
教育の前線にいる現場講師として、日本の教育についてどのようにお考えですか。
インタビュー画像 ――OECDによる学力調査から、日本の生徒の読解力や数学的思考力といった学力が低下していることがよく問題になりますが、注目すべきは、 「無答率が突出して高い」ということです。これは学習に対して前向きな子どもが非常に少ないことを示しています。
今、子どもをとりまく環境は、競争して優劣をつけることを忌避する傾向があります。例えば最近では、運動会で徒競争を行わなかったり、 表彰状をあまり渡さなくなったりしています。教育現場が安易な平等意識から競争を避けるようになったのです。
結果、競争に対するタフさや向上心が育たなくなってしまったのです。 一方で現実社会、特に国際社会は熾烈な競争の場だというのに、です。これは大きな問題だと思っています。
競争とは〝負けるために〟ある
――極論ですが、そもそも「競争とは負けるためにある」と思っています。ですから本当に大事なのは、「負けた後」なんです。
負けた時に再起を誓ってどのように努力していくか、が大事なのであり、そういう姿勢を子どもに教えることが、教育の真の使命だと思っています。
無解答という負け方では、解答して間違うよりも得るものは少ないし、何より萎縮するような姿勢では、競争へのタフさが育ちません。 これは生徒のせいではなく、そういう姿勢を教えられなかった教育の問題です。
講師の責任は、〝生徒の心に火をつける〟こと
なるほど。勝つか負けるかというよりは、負けた時の受け止め方や姿勢の問題だというのは新しい見方ですね。
ではそうした問題を踏まえて、現場の講師とはどういう存在であるべきだとお考えですか?
――講師である以上、受験サポートが仕事の核となるのはもちろんですが、それだけの視野で生徒を捉えてはいけないと思います。
例えば受験に関して様々な相談を受けても、目先の目標だけでなく、教育を取り巻く環境や教育の使命という大局の視点を忘れずに、目の前の生徒と接しなければなりません。
ですから、志望校合格をゴールのように考えてしまう傾向もよく見られますが、これは本末転倒です。合格も勿論大事ですが、それはあくまで「未来に向けて良いスタートをきる」ためにです。
講師の責任は「志望校に通すこと」ではなく、子どもたちに、萎縮や受け身な姿勢ではなく、「能動的に学習する喜びを教えること」にあると思いますし、そのために〝生徒の心に火をつける〟存在であるべきだと思っています。

――例えば以前、獣医になるのが夢で獣医大に通っている当校の卒業生が当校に遊びにきました。その子の夢のきっかけは、当校の理科の授業で、豚の頭蓋骨をもってきて生徒に触らせていた先生との出会いだと言っていました。
えてして先生本人は覚えてなかったりするのですが(笑)、このように意図しない言動が実は生徒の心に深く残っていたということは、よく聞く話です。

――また、仮に先生の指導力が未熟であったとしても、先生を好きになることで能動的な学習につながる場合もあります。例えば以前私のクラスにも、授業をずっとつまらなそうに聞いている女の子がいました。学習意欲は非常に低く、 「水が沸騰している間は100度からなぜ上がらないか?」と聞くと「沸点が100度に決まっているから」と答えてくるような子でした。でも彼女には一つだけすごいなと驚くところがありました。字がものすごく綺麗だったのです。 そこで、「字がものすごく綺麗だな!これだけ字がうまいと、間違っていても先生思わず丸をあげたくなるよ(笑)」なんて言いながら信頼関係を深めていくと、徐々に彼女の学習への姿勢も変わってきたのです。

――講師の役割は、勉強を教えるだけではありません。勉強に関係ないことでも、どんなささいなことでも、気づいてあげ、褒めることで生徒の姿勢や態度変わりますし、それは結果として勉強の結果そのものにもいい影響を与えていきます。 こうした点はベテラン講師よりも、若い学生講師のほうが生徒と年齢が近いので、もっと気づくことができると思います。
熱意と向上心あふれる学生と仕事がしたい
なるほど。確固とした哲学と情熱があるのですね・・・。感嘆しました。では,そんな貴校が求める学生とは、どんな学生ですか?
インタビュー画像 ――まず向上心のある学生ですね。ベテラン講師とアルバイトの学生という違いはあっても、生徒から見れば皆同じ「先生」です。ですから学生でも、ベテラン講師と同等だというプロ意識をもって仕事をして頂きます。
もちろん現実として、ベテラン講師と学生講師では指導力の差があるかもしれませんが、そこで「学生だから」という環境に甘えずに、指導力向上に努める学生と一緒に仕事がしたい。そういう努力する学生なら、当校としても研修など様々な場面で大いにサポートしていきたいです。

――また、子どもにとって講師という存在は決して小さくありません。 そのため講師は、「自分の一言が絶大な影響を与え、良くも悪くも、 生徒の人生を変えることがある」ということを忘れずに、責任感をもって仕事をしなければなりません。
ですから、「この子らを志望校に入れればいいんでしょ?」という程度の気持ちしかない学生や、お金目的の学生は来ないでほしい。
「社会に貢献する人間を育てたい!」という大局の視点と夢をもつ学生や、大きな野望、例えば「ノーベル賞をとるような生徒を出したい」くらいの想いをもつ学生と、是非とも一緒に仕事がしたいと思っています。
では最後に一言お願いします。
――熱意と向上心あふれる学生には、ぜひとも当校での業務を通して、見えない財産をいっぱい築いてほしいと思います。どんな職業についても、それは活かされるはずです。そういう学生にとって、当校がステップとなれるならば、それもまた、社会への一つの貢献だと思っています。一緒に最強のプロ講師集団を創りあげましょう!
ありがとうございました。

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