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キャリアバイトビュー  VOL.3
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〜おしゃれで楽しい社会運動の時代〜

キャンパス内や日比谷公園でよくやっている社会運動。でも多くの学生からすると、『弱者切り捨て反対!』『世界平和を!』なんて叫ぶ古臭い演説など、もはや映画や演劇と同じ次元の鑑賞の対象でしかない。せいぜい「よくやるよね〜」「あの人年いくつなんだろう。そもそも学生?」と、一瞬会話のネタになる程度だ。

確かに最近でも、陽気な音楽を鳴らしながらのサウンドデモなど、ユニークさを織り交ぜて社会に訴えるという形も増えてきた。かつての学生運動のようなストイックなノリでは誰もついてこないということか。まぁとはいえ、多くの場合そのはじけ方やテンションは、何か無理している感じがして、大学デビューだと丸分かりの子を見ている時くらいこっちが恥ずかしくなるのだが・・・。

楽しみながら社会問題も何とかしたい、なんて言うと年配の方などにお叱りを受けそうだが、やはり学生の本音からすると、楽しさやおしゃれさのない活動に魅力は少ないはず。ナンパで人集めしてClubイベントを開き、何とカンボジアに小学校を建てた葉多甲太さん(日本医大4年、今年3月に『僕たちは世界を変えることができない』を出版)もこう話す。「問題を何とかしていこうっていう動機なんて、色々あっていい。僕だってカンボジアに小学校を建てた動機はいっぱいある。途上国での活動は単純に非日常的で楽しいし、子ども達に同情しつつも「僕じゃなくてよかった」と安堵の気持ちを持つこともある。でも、とにかくこの子達を救えるくらいの力が欲しいと思う気持ちもあるし、本気で涙した瞬間があるのも本心。日本に帰ればナンパしたりデリヘル呼んだりしたいけど、またカンボジアのために何かできないかと考えている自分もいる。一見相矛盾するように見える気持ちでも、それが自分の中から出てくる気持ちなんです。」

本気で助けたいけど、俺も楽しみたい・遊びたいといった矛盾を受け止める学生に、「動機が不純だ」や「自己陶酔だ」といった批判は筋違いでしかない。それに相手から見ても、そんなのはきっとどうでもいいこと。海でおぼれている人にとって、浮き輪を投げいれる人の動機なんてどうでもいいのと同じように(「格好つけでも何でもいいから、助けてくれ!だ)。その意味で、地味で苦労人の匂いを醸し出していた頃より、おしゃれで楽しい社会運動≠フほうがよりみんなの為になると思うし、あるべき方向性ではないだろうか。(中村)


文:中村 アートワーク:木平