就活と授業、バイトを両立するには?大学生活を攻略しよう
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就活と授業、バイトを両立するには?大学生活を攻略しよう

先輩学生のアドバイスも紹介!

大学生活が始まると、今までとは生活リズムがガラリと変わります。授業はもちろん、バイトやサークル、就活などさまざまなことを両立しなければならないからです。

 

高校時代は、時間割に沿って授業を受け、放課後は部活をしたり塾に通ったりと、ある程度決まったスケジュールで生活していたと思います。しかし、大学生は違います。大学にはクラスルームや担任の先生もいませんので、授業の配分やスケジュールはすべて自己責任。さらに授業の復習に加え、アルバイトや長期インターン、部活やサークル活動、就活も入ってくるわけですから、プライベートとの両立は決して容易なことではありません。

 

この記事では、そんな大学生活をうまく過ごすコツについて、23卒の先輩学生が解決しています。重要なのは、早めからスケジュールを立てておくこと。具体的にはどのようにスケジュールを立てるべきなのか、いつから建てるべきなのかなどを、詳しく解説していきます。ぜひチェックし、大学生活を充実させてくださいね。

就活と授業、バイトの両立(1)大学生活の流れを知る

まずは、大学生活の過ごし方から考えていきましょう。一言で大学生活といっても、1年生から4年生まで学年ごとにやるべきこと、やりたいことは変わってきます。それぞれの学年ごとに、授業やアルバイト、課外活動、就活の時間配分を見ていきましょう。

 

以下の表では、いつ何に重きを置くべきかを表にしています。◎:最優先、○:やっておくといいこと、△:時間に余裕があればあること、を表しています。その上で、具体的にどういった生活になり、どう過ごしていくかを解説していきます。

 

両立1

 

大学1年生

<単位>

週5フル単位で取得するのがオススメです。必修科目の他、一般教養科目や外国語等をしっかり履修します。1年次の取得単位数でその後の大学生活が大きく変わります。授業の復習などもきちんと行い、テストでは高得点を狙ってください。GPAは大学4年間の合算で出されるため、1年次の好成績がその際にも役立ちます。

 

<就活>

まだ始めなくて大丈夫です。参加可能なイベント等も少ないからです。

 

<アルバイト>

ガクチカの題材になりうるのできちんとやっておくべきです。ただ、シフトは慣れてきたら増やすようにするなど、無理のない範囲で取り組みましょう。

 

<部活・サークル>

こちらもガクチカの題材になりうるので積極的に取り組みましょう。大学生活で先輩と関わりを持てるのが部活やサークルのみ。出会いと時間を大切にしましょう。

 

<その他>

長期休暇を利用して運転免許を取得しておくと良いです。大学受験時の知識も残っているので、その知識を活かしてTOEICなどに励むのもオススメです。

 

大学2年生

<単位>

1年生のときと同様、できるだけ多く取得しましょう。2年生までに一般教養科目を取りきっておくと、3年生・4年生のとき就活に多くの時間を割くことができます。

 

<就活>

自己分析や業界研究は、2年生の秋頃から始めておくことをオススメします。就活の軸や志望企業を考え始めておくと、就活のスタートがスムーズになります。

 

<アルバイト>

仕事に慣れてきたら、ガクチカのためにも新しいことが何かできないか模索してみてもいいでしょう。ガクチカや自己PRの題材にもなりえますよ。

 

<部活・サークル>

後輩が入ってきますので忙しくなるとは思いますが、ここに時間を割きすぎるのはオススメできません。1年生のときと同様の比重で生活するようにしましょう。

 

<その他>

大学生活にも慣れ、時間の使い方が少しずつ分かってきます。空いている時間を有効活用したいと感じたら、長期インターンに挑戦することをオススメします。就活前に経験をしておくと、働くビジョンがハッキリと見えてくると思います。

 

大学3年生

<単位>

履修登録の前に、卒業要件を満たすまでに残り何単位かを算出しましょう。残りの単位は3年生前期に取っておくことをオススメします。具体的には、残りの単位は3年前期5割、3年後期3割、4年前期1割、4年後期1割で取得するのが就活を見据えても良い配分です。後期は就活に集中したいため、あまり単位を残さないようにしましょう。

 

<就活>

3年生からが本番です。まず夏のインターンシップまでに志望する業界や企業を絞る必要があります。秋からは早期選考や本選考を開始する業界もあるため、生活の中心が就活になるのはこの頃だと思ってください。そこまでにエントリーシートのブラッシュアップや面接対策などをしておくと就活が有利に進みます。授業も2年次より減り、時間に余裕が出てきますので、空いた時間は筆記試験対策の勉強をしましょう。

 

<アルバイト>

3年生になる直前の春先から、徐々にシフトを減らしていくことをオススメします。秋になっていきなりシフトが減るとバイト先にも迷惑がかかるので、徐々に減らしていくイメージです。就活とアルバイトを両立するのは、時間的にも体力的にも難しいですから、秋から本格的に就活に集中できる環境づくりを春から進めていきましょう。

 

<就活・サークル>

試合や練習はもちろん大切ですが、就活のほうが大学生活における重要度は高いです。「部活を優先してしまい、就活に出遅れた」という声は毎年一定数聞こえてくるものです。生活の中心を部活にしてしまわないよう注意しましょう。

 

大学4年生

<単位>

卒業研究以外残っていない状態が理想的です。万が一、残りの単位がかなりある場合は4年生後期に授業を入れるようにしましょう。前期は就活が最優先です。

 

<就活>

多くの企業が6月に内定を出すため、3年後期から就活を始めていた場合は夏前に就活が終わります。4~6月の3ヶ月が要になるため集中して頑張りましょう。もし、夏前までに内定を取得できていない場合、企業の第二次選考などに進むことになるため、遅い時期は4年生の12月頃まで内定を取得できないこともあります。

 

<アルバイト>

内定を取得した後は、卒論など大学の残りの課題と相談しながら働き方を決めるのが良いでしょう。アルバイトを辞めてしまう人も毎年ちらほらいますが、社会経験を積める貴重な機会です。就職前の準備期間と捉えてがんばりましょう。

 

<部活・サークル>

引退している人が多いと思いますが、もし在籍している場合はその機会を有効に使いましょう。後輩の指導を担当したり、他校と交流を深めたりが考えられます。学生時代に築いた人間関係は社会に出てから役立つことも多いからです。

 

<その他>

学生生活最後の1年間ですので、とにかく悔いのないよう過ごしてください。社会人になると自由な時間は圧倒的に減ってしまいます。「もっと大学生のときに遊んでおけばよかった」は、多くの社会人が口にしているセリフです。「やってみたい」と思ったことや興味を持ったことがあれば、積極的にチャレンジするようにしましょう。

就活と授業、バイトの両立(2)スケジュールを立てる

大学1年生から4年生までの学年ごとに何に重きを置くべきかが理解できたら、大学4年間の学生生活をどのように過ごしていくのか、スケジュールを立ててみましょう。この項目では、スケジュールの立て方について解説していきます。

 

入学したらまずスケジュールを立てよう

一番オススメの方法は、大学に入学したタイミングでスケジュールを立ててみることです。2年生・3年生でこの記事を読んでいる方は、今すぐ立ててみてください。細かなスケジュールでなくても大丈夫です。「だいたいこの時期にこう動こう」「いつまでに○単位を取得しよう」とざっくり決めたうえで、臨機応変に調整していきましょう。

 

スケジュール作成方法!

「スケジュールを立ててみよう」といきなり言われても、その方法が分かりませんよね。そこで、スケジュールをうまく建てるための考える手順を解説していきます。

 

【STEP1】残りの大学生活に必要な課題を書き出す。

★例/残り○単位、就活、TOEIC○点以上 など

 

【STEP2】いつまでにその課題に取り組むべきかを考える。

★少し余裕を持ったスケジュールで組むと良いでしょう。

★間隔は、1年前期、3年後期など半年単位で考えましょう。

 

【STEP3】期限が近いものから順番に並べる。

 

【STEP4】表などを使って並べてみる。

★タスク管理にもなるのでオススメです。

 

【STEP5】今月何をすべきか、今週どうするかを考えて生活するようにする

長期休暇の過ごし方が非常に大切!

大学の授業がない期間の過ごし方も重要です。例えば、長期休暇中に短期インターンシップに挑戦したり、会社説明会や就活イベントに参加したりと、さまざまな過ごし方ができます。普段は部活が忙しい方は、長期休暇中に短期アルバイトをするのもひとつの手。さらに4年生のときに余裕をもって過ごせるよう、卒業研究のテーマ選びや調査を3年生の夏休みから始める人もいます。ちょっした工夫でその後の大学生活は大きく変わるので、長期休暇の予定はしっかり立てるように心がけましょう。

就活と授業、バイトの両立(3)先輩の声を聞く

ここまでの説明から、大学生活は行き当たりばったりで過ごすのではなく、先々を見据えながら過ごすことが大切だということが分かったのではないでしょうか。では、先輩たちはどのように大学生活を過ごしていたのでしょうか。ここでは、筆者の周りにいる学生に聞いた大学生活の過ごし方などを紹介していきます。

気になっていることを質問形式で紹介!

ここでは、筆者(23卒インターン生)が後輩から質問されたこと、自分自身が先輩に質問したことなどを紹介していきます。みなさんの不安や悩みが少しでも解消されたらと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

――後輩

先輩は、どれくらいアルバイトをしていました?

 

――私

1・2年生のときは、週6~7日で働くこともあったかな。授業が夕方まである日は勤務できる時間が短くなるから、そのぶん勤務日数を増やしたよ。

 

――後輩

大変じゃなかったですか?たくさん働いたメリットはありますか?

 

――私

貯金ができたのが一番のメリットかな。それに、社会人は週5で働くのが当たり前だから、その忙しさに慣れるためにもやって良かったと私は思ってるよ。

 

――後輩

4年生になった時点で、残っていた単位はどれくらいですか?

 

――私

3単位だよ。1・2年生のときにとにかく止め込んだからね。

 

――後輩

授業の復習とかの勉強はいつやっていたんですか?

 

――私

通学時間や放課後を利用しながら少しずつ。スキマ時間を活用するのがポイントかな。

 

――後輩

単位が足りていないと就活にも影響しますか?

 

――私

そんなことは全くないから焦らず就活をして、内定取得後に単位を取得したら良いよ。ただ、会社によってはGPAを対象にしているから成績はしっかりとっておいたほうがいいね。

 

――後輩

なるほど…就活中の授業はどうしていましたか?

 

――私

きちんと出席していたよ。授業によりけりだけど、就活でも公休にはならないからね。

 

――後輩

就活中はどれくらい授業に出ていましたか?

 

――私

就活を本格的に始めたのが3年後期で、その時期は週5コマ授業を入れていたよ。うまく授業を組んで、週2日だけ大学に行けばいいようにしていたかな。

 

――後輩

ということは、3年前期までに単位を取りきるのがいいんですね。

 

――私

うん。大学生で遊ぶ期間は1・2年生ではなく、すべてやりきった4年後期と思ってほしい。後期には卒論とかがあるけど、単位を取り終わっていれば自由時間はかなりあるから。

これはあくまで一例です。この記事を読んでいるみなさんも、周りの先輩に積極的に聞いてみることをオススメします。

疑問に感じていること、気になっていることはどんどん質問して解消し、不安なく大学生活を過ごしてくださいね。

先輩のスケジュール例を紹介!

最後に、私や同じくインターン生と活躍中の先輩学生のスケジュール例を紹介します。

 

<3年生後期~4年生前期の1週間のスケジュール例>

両立2

 

こちらは、あくまでも一例です。「こんな風に時間を使い分けるのか」「これくらいの時間を就活のために使うのか」といったように参考にしてください。

 

<4年間の全体的な予定>

『キャリアバイト』でインターンをしている別の学生のスケジュールです。

 

両立3

 

日々の生活で意識していた点を聞くと、

 

【1】連続して授業を取るなど履修登録を工夫し、午後にまとまった時間をつくる

【2】授業がない全休の日をつくり、1週間のスケジュールを工夫する

の2点だそうです。また、「もし、大学1年生からやり直せるなら、どんな学生生活を過ごしたい」と質問したところ、以下のような回答をもらいました。

 

【1】大学1年生から長期インターンを始めたい

【2】長期休暇を利用して海外留学をしたい

【3】大学2年生のうちにガッツリ授業を入れておきたい

【4】1年生のうちに計画を立て、早めに就活を始めたい

ぜひ参考にして、あなたの学生生活を充実させてくださいね。

最後に

大学生活の過ごし方、スケジュールの立て方などについて解説してきました。この記事でお伝えしたいポイントは、「必ず大まかなスケジュールを立てる」「目標から逆算して考えることが大事」「単位は早めにたくさん取得する」という3点です。

 

最初にスケジュールを立てることで、余裕を持って行動できますし、時間を有意義に使えます。将来の人生を決めるための就活を成功させる秘訣も、早めの行動です。先々を見据えてスケジュールを組み、悔いのない大学生活を過ごしてくださいね。

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